研修医の声

麻酔科研修終わりました

先月半ばから五週に渡って麻酔科で研修をさせて頂きました。

選択必修で回った科ではあるのですが、4年で追試&大学の実習内容も中身スカスカでろくにわからず、自分で回ると決めたのにも関わらず苦手な科。

外科志望としては手術する患者さんがどうやって麻酔管理されるのかは知っておかなければいけないなぁとざっくりとしたイメージで回ることに。

どうせ本読んでも日本語に見えないだろうしと、初日は何も予習をせずに臨み、無事に「研修医としてどうなの?」と叱責を...。

しかして変な先入観が無いのもあって、先生方の麻酔の流れ・手技などを客観的に見ることが出来て、先生方の指導もすんなり入ってきて、むしろ理解しやすかったです。

加えて、先生方全員が年代もしくは医局が異なる為に、

「K先生は専ら吸入麻酔、全ての手技がスローモーションだけど丁寧。」「K先生は吸入麻酔より、説明されればわかるけど説明されなければわからない細かい手技の工夫が随所に。」「W先生はペンより爪派」「K先生は静脈麻酔より、とにかく優しい。」

みたいな感じで、その先生が学んだ時代や医局の流行りと得意な麻酔法が異なっており、ただ一つの方法を学ぶというのではなく、それぞれのメリットデメリットであったり歴史的な観点からも教えて頂き、より具体的にイメージしやすかったです。

理由もなしにしていることなど一つもなく、加えて全てに歴史がありどれも興味深い内容でした。

「二か月研修したけど麻酔のことよくわからないままだよ」なんて友達に言われて私も一か月だしよくわからないままだろうなぁと思いきや、面倒見いい先生ばかりでしつこく質問を繰り返す内に一通りのことは理解できたと思います。

また、K先生に、「麻酔というのはトータルで成り立っていれば方法なんて何でもいいんだよ。」「患者さんを起こした時に痛みを感じさせたら麻酔としては失敗なんだ。」と教えて頂き、先生方一人一人の矜持が手技や考え方の一つ一つに見えるようになりました。

そうして先生方の手技の細かな違いに気付き、その意味を考えたり、教えて頂いたりしていくうちに気付けば研修医用のアンチョコ本も読みやすくなっていましたから、教科書内容のほとんども網羅して教えて頂けたようです。

K先生には、「一通りの業務をしてみないと本当にわかることなんてないよ。出来る範囲からやってみて、自発的に学習すること、自分から働くことが何よりも大事だよ」と教えて頂き、お薬の作り方、呼吸器の準備の仕方から、当院では看護師さんがしている血ガス測定も自分でやれるよう教えて頂き、ICも自分でやれる範囲でK先生に許可を頂きやらせて頂きました。

「麻酔の麻酔らしい部分」とは多少かけ離れていると思われるところかもしれませんが、そうしたところをやってみることでわかることもあるものです。

レミフェンタニル0.1ml/hで流す意味なんかは、自分で手を動かしてかつ医学を学んでいる者でなければわからないことかと思います。(実際看護師さんが突っかかってくるシーンを目撃したり...)実務的な面、医学的な面の双方から知らなければ臨床医として働くことは難しくなるように感じます。

手を動かすことと、頭を動かすことを平行することで、教科書の内容が良くわかる、教科書外のこともよくわかる、そう実感しました。

自分でやりたいという意志を示せば、やらせないことはほとんど無い

研修医ファーストの荘内病院の特性が如実に出ていた研修が出来たのは、間違いなくここ麻酔科でしょう。

できることが一つずつ増えていく喜び、わかることが一つずつ増えていく喜びを実感させられました。

といっても、最後までAラインは完璧にはなりませんでしたね...「触れたらそこに、サッとさして、フッって寝せて、スルーっと行く」では僕じゃあできないようです。。ミスの分析だけはかなりいい線まで来ているなとは思いますが...今後も機会を見つけてチャレンジしていくしか無いですね。

人が良い先生ばかりで、「患者さんの為に」を考え続ける方々と一緒に勉強することができ、非常に有意義でした。感謝の言葉が尽きませんね。

来週からは三週間と短い間ではありますが、産婦人科を回ります。

NICUを抱える当院の産科ですから、きっと面白いお話が聞けるでしょうし、楽しみですね!

 1年目研修医 佐藤

PS 麻酔科はKから始まる先生がバイトの先生含め4人、Wから始まる先生が2人いますから、イニシャルにすると誰が誰だかわかりませんね、、、

2018年06月23日

研修医

てくてくTsuruoka

今日のお昼はだらだらブログ書こうかなー

 

そんなことを思ってたら鬼神・K医師からご連絡。

今日は気分が良い。なんでも奢ろう。

奢ってくれるんなら喜んで。「なにがいいの?」

でもでも今日はカンチャン先生が神戸土産にお肉を買ってきてくれるから、研修医皆でホットプレートでつつく予定。

「ガッツリは食べたくないなー。」

何か軽めがいいのだけれど、あまり遠くまで行きたくない。そんな時こそ「てくてくTsuruoka」

「歩いて何かいいところは無いかなー。」

医師公舎を右に曲がれば、かつては栄えたシャッター街。昭和通りと銀座通りがありますがどっちがどっちだっけかね。

暫くだらだらてくてくすると、たどり着いたのは定食屋天花食道

「いらっしゃい」と元気よく声をかけられるも、声量に見合わない老夫婦がお出迎え。

じいちゃん、ばあちゃんがやっている昭和な感じのお店。じいちゃんの手がゴツゴツてかてかで火傷を何度もしたんだろうなーと連想させる。

ばあちゃんも小っちゃいばあちゃん。丁寧に接客して下さってなんだか嬉しい。ばあちゃんあんがとよ。

天花.JPG

ベタに頼んだのはカツカレーと冷やしワンタンメン。全くあっさりじゃないよなぁと思いながらも量は普通くらい。

カツカレーには可愛らしくグリーンピースが乗っており、お味も優しい。出汁に海鮮系を使ったのかな?ベーシックな和カレーは、いつも病院やみどり食堂のガッツリカツカレーなりを食べている私にはむしろ新鮮でした。

天花1.JPG

店内も錆びたパイプ椅子や、少し傾いたソファーと雰囲気が出ています。

小学校の頃よく遊びに行った誰かのおうちに似ていて、何だか落ち着く気がしますね。

「次はデザートが食べたいなぁ」

という鬼神の一言、荘内銀行の目の前に確かお茶屋さんがあった気が。

この前空いていなくて食べれなかった抹茶アイスが食べたいなー、とだらだらてくてくTsuruoka

少し歩いて着いたのはこちら、尾川園

尾川園1.JPG

バリバリのお茶屋さんですね。

今日は空いてる!!!!アイスを食べれるな~と思うも目につくのが看板

尾川園2.JPG

むむむ、かき氷がもう出てる!!!!!!!!!

山形市で住んでいたのもあって少しかき氷に敏感。

天童市だか、山寺だかにある腰掛庵のかき氷は、この時期になると毎回食べにいく人が続出。

大学生なら誰しも足を運んだであろう、なんかすごいボリュームのかき氷屋さんですね。

最近はやっているじゃあないですか、少し値の張るスイーツな感じのかき氷。(私はこれまで食べたこと無いんですけどね。)

鶴岡でも大山のどこかが有名で行列を成しているなんてのも数年前に聞いたことが。

しかして、贅沢かき氷の潮流が時期を置いて鶴岡にも来たようですね。

尾川園3.JPG

私が食べたのはふわふわほうじきな氷

大きめにすった氷の食感はふわふわでお口ですぐに解けるほど。

ほうじ茶がベースの氷で、黒蜜?、きなこに白玉が2個。

ほうじ茶特有のさっぱり感は勿論のこと、独特の渋みがきなこと黒蜜でむしろ清涼感ある甘味として感じられる。

非常に食べやすく、一瞬でペロリ。なんだこの食べ物は...。

店主に聞くと去年くらいから始めたということで、まだまだ認知されてなく、微妙な口コミで食べにきてくれる人がいるくらいとのこと。

こんなのハマる人はとことんハマる味ですよ...!

研修医連れて、家族連れてまた行きたいですね。時間が合えば学生さんも連れていきたいですが...少し難しいでしょうか。

しかしてこのかき氷、サイズ感はとてつもなく、垂直に伸びる様子は五重塔。

食べ歩きしたくて、持ち帰りしたものの店員さんには「えっ、持ち帰んな?」というリアクションをされ...

むしろ私も「えっ、持ちかえるんじゃねえな?」と思いましたが、持ち帰ってみて気付きました。

持ち歩くとぽろぽろこぼれます・・・

そりゃそうだ、こんだけ大盛りで縦に長いんだもん...

相変わらずあほしてしまいました。

もし食べられる際は店内で食べられた方がいいですね、当たり前ですが。

鶴岡の夏の味覚を1つ味わいました。以上てくてくTsuruokaでした

 1年目研修医 佐藤

2018年06月17日

研修医

トップページに更新通知が行くようになりましたので

学生さんだけでなく、病院の方、鶴岡市民の方の目に触れることも増え、流石に遊んだ話ばっかりだと良くは思われ無さそう、、、ということで予め誤解が生まれ無いように私の考えをまとめておこうと思います。

※研修医の分際で...と思われるかもしれませんが、研修医視点でこそ見える部分もあるかと思います。

最後まで読まれれば「ただ遊んでいるだけではない」ということがお分かりになられるかと思います。

鶴岡市の医師不足を誰が解決するのか

鶴岡市の医師不足は今に始まったことでは無く、私が高校生の時からここで働くお医者さんはどこよりも大変だという噂はどこからともなく聞こえてきました。

「実際に忙しいなら医者を増やせばいいんじゃない?その為の待遇を良くしたら来るんだから鶴岡市が頑張ればいいじゃん。」

そうした工夫をしたからといってすぐに増えるほど現実はそう甘くはありません。同額の年俸でここ鶴岡を選んでもらえる程に、鶴岡の魅力は周知されていなかったのでしょうか。

鶴岡市民に「鶴岡市の何がいいの?」と聞いても、「山があって海があって食べ物がおいしい」と答える程度。

確かに最高に美味しい山の幸、海の幸がありますが、同様な場所は何も鶴岡市だけには限らないでしょう。

お金さえあれば何でも買える都市だって日本には数多くあります。そうした都市にも勝つことができるここの良さとは何かと問われた際、誰もが納得できるような答えを出せる鶴岡市民はどれだけいることでしょう。

少なくとも私は20年ほど鶴岡市で暮らし、鶴岡の生活・文化からどういった人間がどういった教育を受けてどう暮らし、どう生涯を遂げるのかを理解してきたつもりです。細切れでは無い、鶴岡市の良さを一連の流れの中で知っています。

鶴岡の良さは一部を切り取るだけでは意味を成しません。鶴岡の暮らしの中にあるからこそ、鶴岡の良さは光るものです。

それ故に鶴岡市民がより鶴岡のことを知り、鶴岡で暮らすことを選べるようになることが医師を増やすこと、強いては人口を増やすことの近道となることでしょう。

理想は鶴岡南高校から医学部への入学者が増え、皆が鶴岡に帰って来てくれること。

その為に鶴岡南高校での教育水準がより高いレベルになることですが...(母校の教育方針で年間何人も医学部に入れるとは到底思えません。)

――――――――――――

5年程前に、院長先生が市に掛け合い荘内病院からの奨学金を発足させました。

鶴南OBで国立大に入ってる学生がメインでその恩恵を受け、不自由なく学生生活を送らせて頂いています。貸していただいた年数の×1.2年間を荘内病院で働けばチャラになるという制度です。

市民感情としてはそんな大金を払うメリットが本当にあるのか、と疑問に思われるかもしれませんが、医師1人の売上と鶴岡市にもたらす経済効果を考えれば1年で病院は元が取れる程です(私が聞いた話では)

奨学金の制度上、奨学生が専門医を取り油が乗った頃...10年、15年経った後に鶴岡の医療を担っていくことでしょう。

ここ荘内病院では後期研修が出来ない科がほとんどであり、専門医を取るためには大学に戻らねばなりません。将来的に●●の専門医だと看板を立てることが出来る医師が来た方が鶴岡市としてもプラスで患者さんも安心でき、その為のバックアップを院長先生も快く認めて下さっています。

そうして後期研修が出来るほどにその科の頭数が揃えば、若いドクターもここを選びやすくなり、活気付く可能性もあるでしょう。

山形大学OBとしては、荘内病院に就職として来る以前に後期研修の数年を荘内病院で消化したいと思うところですが、様々な事情があり難しいと聞きます。

勿論私も三年目以降大学に戻った際にはお偉い方々に掛け合ってみますが、先生方に言わせれば難しいとのこと。

奨学金は10年、15年後の効果を見ている

院長先生は未来を見据えてこの制度を作ったとおっしゃっていました。

「短期的には?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、連携している大学に駆け寄り交渉をしたり、病院転職サイト等に掲載したりと対応しようとしていると聞きます。

私達に常に優しく指導して下さる先生方が、通常業務もこなしながら鶴岡市の為に、病院に人を集める為に頑張っている

志高い先生方によって、鶴岡市の医療は守られています。医者は医者だけをやっているわけでは無いのが実情です。こればっかりは研修医として来て初めて知った事実です。

そんな熱い方々の纏うオーラに当てられ、感化されずにはいられません。

私には何が出来るのでしょう。

麻酔科を回り始めた5月中旬、先生にこう言われました。

病院の活気は研修医で決まるからね。若い子いないとね。

私達研修医の仕事は、各科を回り誰よりも元気に貪欲に学びを求めることと、救急のファーストタッチとして上の先生の負担を減らすこと

まだ1年目は救急に入ってはいませんが、来るその日に向けて勉学に勤しんでいるところです。(今月も教科書だけで5万円近く投資しましたし...)

私が回った科で担当した患者さんには、これでもかとバリバリの方言で話しかけますし、何ならじじばば相手に抜群の庄内弁を披露する看護師さんを見ると少しライバル視します。

看護師さんに「先生が庄内弁で話してんなみっど落ち着く~。」なんて言われて、いやいや自分よりもドギツイ庄内弁を使いこなしててむしろ負けた気がして落ち着かないぞ、って思ったり。

もう1人の1年目のF氏もコミュ力爆発、コメディカルとも仲良くしています。

研修医の数が多ければ多い程、この病院にいくらか活気をもたらすことができると実感しています。

今の1年目は2人と人数的には寂しく見えますが、自分で言うのもなんですがコミュ力と積極性だけはそんじょそこらの研修医よりも強いと思います。恥も無ければプライドもない。むしろプライドは恥が無くて何でもするところでしょうか。

そろそろ嫌がられてもいいんじゃないかというほどに先生方にアプローチしているにも関わらず、先生方も本当に良くしてくれますし、1年目のF氏は勤務態度が良く先生に認められて、早くにヘルニアの執刀を任された程です。

私達が私達の為の研修をし、2年後に最高の研修医生活だったと言えるように「今」を生きています。

研修委員会も、委員長の鈴木先生を筆頭に研修医ファーストで考えて下さり、充実して過ごせています。

研修医にとって風通しが良く、フレキシブルな環境がここにはある。

――――――――――――――――――――――――――――

十分に推せるだけの環境があるのに、人数はここ2年奮いません。これが相当に問題案件だと気付けている人は何人いるでしょうか。

現在の医学生は過去の医学生と違い、より高度な情報社会に生き順応している割に、相応の情報リテラシーを持ち合わせてはいません。といっても上の世代になればなるほど現代社会に対応した情報リテラシーは持たなくなりますが、相応に情報社会に疎い為に相対的に釣り合いが取れているとも言えるでしょうか。

今の若い世代こそが現代機器を乗りこなせるほどのリテラシーを持ち合わせておらず、結果として情報に踊らされることも多いものです。

良さそうな噂を真に受けてそのまま損をしたり、悪意ある噂を平気で流して悪意無く風評被害を広めるなんてのもよくあることです。

ここ荘内病院も大学で聞いた話と現実とが全く違ったり、他にも山形市内の病院も研修医の悪評の流布によって人数が激減したり...一度人数が減るような風評被害を受ければ、よっぽどのPRをして誤解を解かない限りはなかなか挽回が難しいものです。

まずは知って貰うことが一番

この病院の正しい評価をして貰うためにはより詳しくこの病院のことを知って貰う必要があるわけです。

とりわけ後期研修以降の医師に関しては私では説明することができません。自らその立場として働いてはいないわけですから。

ですが、今の私の研修医という立場から、学生に一番近しい研修医という立場から、学生目線、研修医目線の双方の視点からこの病院を見つめ、研修医はどういう暮らしをしてどういう学びを出来るのかということを発信していくことはできます。

このブログを通じて鶴岡の食べ歩きなり、鶴岡の文化なり、荘内病院での研修なり、荘内病院研修のありのまま、鶴岡市民の暮らしを紹介していくことは興味を持っていただく為に有意義であると考えます。

学生さんであれば「鶴岡ではどんな美味しいものがあってどんな遊びが出来るのか、実習で来たときにどんなお店に連れていって貰えるのか」をとっかかりに、サークルで鶴岡に合宿に来て頂いたり、夏だからと海で遊びに来てもらえたり、学生実習でここを選んで来て貰えたり、見学に来てもらえたりして、より鶴岡を、荘内病院を知って貰うことがあるかもしれません。

そうして興味を持ち正しいイメージが大学生に浸透することで、荘内病院に基幹型研修医として来てもらえたり、大学から協力型研修医として来てもらえる可能性も僅かながら上がるでしょう。

この論調で行けば私達研修医が学生さんと自腹を切って遊ぶことが、結果的に鶴岡の正しいイメージが浸透し、鶴岡市の救急に貢献することがあるかもしれないということです。

過去に荘内病院で研修医として働いたから、大学から派遣で働いたことがあるからという経緯から、ここに就職して下さる先生方も多くいらっしゃると聞きます。

それ故に、研修医の「今」の勧誘行為は、未来に向けての投資であるという認識はこのブログを読んで下さる鶴岡市民の方々には知っていて頂きたいです。

私達の「今」の全力は必ず未来に繋がることと信じています。

-

加えて、私の持つ鶴岡愛、鶴岡への帰属意識は誰にも負けません。

中学の卒業文集で少子高齢化を食い止める、高校の卒業文集で村長になると書いた位ですから

とりわけ、鶴岡をよりよくするためには、1人1人がとにかく行動をして行かねばなりません。

だからと言って私がしているのは、結果に繋がるかもわからない、何人見ているかも分からないブログの更新と学生さんと遊びにいく程度ですが...

それでも私に出来る事は全力で学び、全力で遊び、2年を駆け抜けることしかありません。

より多くの人に見て頂けることを願って、未だ知られざる荘内病院の良さ、鶴岡市の良さをPRして行きたいと思います。

  1年目研修医 佐藤

2018年06月17日

研修医

庄内グルメツアー②「由良あなごってなんだなや?」

 今週から新しい学生さんを迎え、心新たに荘内病院PRは控えめに(先生方すみません)、庄内PRに勤しむ我々研修医陣。

週一で庄内のグルメを堪能する庄内グルメツアーを通じて、地の物を提供するお店をメインにめぐり、その地域ごとの特性であったり、庄内の名物「とち餅」を各地で食べたりと鶴岡を学びつくしているところです。

庄内グルメツアーの始まりは、こころの医療センターの研修医Nが発足させたLINEグループで、彼の行きたいお店に行きましたということで以前記事を上げましたが、今では「初めて鶴岡に来た人に鶴岡を堪能して貰える為の、地の物を多く取り扱っているお店をメインとした最良のセットリストを探求する」ぷち旅に姿を変えています。

先日も羽黒のお蕎麦屋さんに行き、そこのメニューが英語併記で...この辺は今度記事にしますかね。ネタが豊富ですから。

昨日もグルメツアーを、学生勧誘という大義名分を掲げて開催しました。

今来てくれている学生さんは地元の鶴南出身1人と、他県出身1人。

2人とも素直でいい子達で楽しくお酒を飲みながらうちの勧誘。

研修のフレキシブルさと庄内の食文化にすぐ触れることが出来る立地条件と全国的にもベスト10らしい福利厚生(F先生調べ)をごり押ししながらお話しました。

今回訪れたお店はさしみーや

DSC_0099.JPG

美味しいお刺身がウリで、地酒もまずまず。どちらかと言えば全国のお酒がメインで取り扱っています。

地酒にのみ飽きた地元民が好んでいくようなお店でしょうか。

以前東医体で飲んだことのあるお酒も久しぶりに飲めて楽しかったですし、何より私が今イチオシの大山・十水が置いてあるというのもまたいい!

学生さんも生ガキを頼めて、満足していただけたようです。

本当に美味しかった・・・けれどどれが地の物かわからなかったのが庄内グルメツアー的にはミスだったな、と。

鶴岡っぽさが少ない、、、ということで鶴岡っぽさがあるお店にもう一軒お邪魔して今日は締めよう、続いて、鶴岡の夜中にやってるお店へ、と言うことでかこへ。

ここで学生さんと一悶着。

「僕、由良あなご大好きなんですよ。」

こう口を開いたのは、生まれも育ちもバリバリの鶴岡人の学生さん。

私「ええっ?あの苦くて気持ち悪い味のやつ?何がうめなや?コゲでで体さもわりろや」

バリバリ「その苦いのがうまいんじゃないですか。癖がある感じがむしろ美味しいですよ。」

あれれ、由良穴子論争に関しては以前もしたことがある。

なんなら最近、ばあちゃんちでだ。

――――――――

おじちゃん「このめや、由良あなご食ってや、うんめぇっけわ。」

私「え?あれただにんげだけでね?内臓飛びででで何がうめがわがんねっけぜ?」

おじちゃん「いやいや、カリカリしてでうめっけっちゃや。」

私「かりかりって、おめ、それ味でねーろや!!!!!!」

――――――――

以前は味で無く食感がいいと言うことで由良穴子の良さを語られたが、今回はまさか味の良さを語られた。

以前協力型のKくん、Mさんと行った際は由良「あなご」というフレーズから、穴子のかば焼きを連想し、出てきたそのグロテスクな見た目と、ぱっさぱさであなごという名称がまさにあなごに申し訳ない程の旨味といっていいのか疑問が残るその苦々しい味に絶句し、泣く泣く私が残飯処理を引き受ける羽目になったのだ。

食感さえもまずく感じさせる程におぞましい味を放つ由良あなご。

その味が良いと言われて私が過敏反応するのはよもや必然とも言えよう...なんてことを考えながら、

私「由良穴子うめぐねって!!!」

バリバリ「おいしいですって!!!」

食い気味なごり押しだった。

平行線を辿るディベートと言うには程遠い意見の衝突を繰り返しながらも歩は進み、かこへの距離は徐々に近づく。

F氏はこの話を聞き無邪気に、「え、気になる。食べてみたい。どんななのかなぁ」なんてリアクション。

気を付けろ、戦いはもう目の前だ。そんな期待は一挙に吹き飛ばされるぞF。

そうして到着、すぐさま頼む由良穴子。

私「俺はたべねぞ」

K「俺は食べないぞ」

2人が早々に戦線離脱を表明しながら、爛々と待つ学生二人とF氏。

しばらくしてブツが届く。

DSC_0100.JPG

お気づきになられただろうか、、、、白いのがぴろーんとしているその異形さに、、、

見ただけで味を思い出し「うぇっ」となる。

醤油をかけてお召し上がりくださいと、これ見よがしに大根おろしとレモンが添えられているが、私は大根おろしだけ食べたいぞ。

いの一番に箸に手を付けたのは、学生さん2人だった。

バリバリ「これはいつもより臭みが少なくて食べやすいですね。もっと臭みがあった方が好みですが、十分に美味しいです」

学生(他県)「おいしい。」

おいおい、まさかの高評価。ほんとで、、、?

バリバリ「やはりレモンが合いますね。大根おろしもまた格別。これに醤油をかけたらもう止まりませんわ。」

食レポをさらりとこなすバリバリに促されるように、次に手を付けるはF氏。

「うん、美味しい!」

とファーストバイトで高評価。

ここらで私も「本当に美味しいのでは、、、前回のが外れ個体か?」そう思い一瞬手を付けようかと迷ったが、それ以上に手が早かったのがKくんだ。

前回一口目で挫折した彼がまさかまさかのスルリと手を付けさくっと一言。

 

「やっぱ美味しくないよぉ~」

 

ですよねぇ~~~

学生「えぇ?本当ですか?美味しいじゃないですか」

K「いやぁ、変わらないよぉむりだぁー。。」

続けざまにF氏も一言、

「美味しいけど...1個で十分かな」

癖が強いから、好き嫌いやっぱり激しいみたいですね。

ホルモンみたいなもんでしょうか。

残りは学生さんに平らげて貰いましたが、しかしてこれが美味しいと思う人はどの辺がいいと思うのか少し理解ができませんね、、、

何かに似ている味かと言われれば、何に例えたらいいのかさっぱり頭に浮かばない味ですから。

小さい頃に慣れ親しんでいないと食べづらい味のように思います。

実家では由良穴子が出たことがないですからね、、じいちゃん釣ってこなかったし。

そもそも由良穴子とはなんぞやと調べてみれば、ヌタウナギの一種で深海魚。底引き網の漁師からは嫌われるお魚だそうです。

そもそも珍味とされ、地元民でも知らない人は多くいますし、私も今年こっちに戻ってきて初めて知りました。

お店で食べると高くつきますが、普通にお魚屋さんでは安価で買うことが出来るようで、もっと美味しい調理方法を探してみたいものです。

ただ焼くんじゃなくて、ニンニク利かしてオリーブオイルで炒めて香りを上書きするだとか、煮込んで柔らかくして食べるだとかした方がまだ食べやすいんじゃないでしょうか。

由良穴子最盛期もこれからで、7月、8月、9月。

ちょうど病院見学シーズンでぴったりかもしれません。

・・・・・・私はおすすめしませんけどね。

    1年目研修医 佐藤

2018年06月10日

研修医

天神祭~バケモノは怖い?~

先週は鶴岡市が市を挙げてのイベント天神祭と、山形市にて研修医ガイダンスがありました。

研修医ガイダンスに関しては、もっと荘内病院のこと、市中での研修のメリットを知って貰えたらなぁと相棒F氏と共に奮闘しましたがなかなか手ごたえが無いもの。勧誘って難しいですね、、、(苦笑)

お声掛けした学生さん達が当ブログを見て、鶴岡に興味を持って貰えたらいいなぁと願いながら、今回もまた鶴岡を紹介していきたいと思います。

――――――――――――――――――――――――

先週5/24、5/25、5/26に渡って鶴岡公園周辺にて天神祭が行われました。

花見の時以上の規模のお祭りなため、道路が閉鎖され、多くの出店が立ち並びました。

tennjinn1.JPG

お陰様で医師公舎のすぐ近くの道路も閉鎖され、車が出せなくなる程に。それもあってか大盛況。

学問の神様、菅原道真公を祀るイベントというのが名目上ですが、実際は化け物祭がメイン。

tennjinn3.JPG

有志がバケモノの恰好をし、化け物たちがお酒をついで回ります。

顔を隠し、皆同じ衣装をしているため、一見だれかはわかりません。

化け物として三年誰からもばれずに演じきれたら願いがかなう・・・?なんて迷信があるものですが、自分に酒を注いでしまうダメな化け物さんもいるようで、お祭り終盤には酔っ払ったおっさん2人組が顔をかくさず千鳥足でうろついていた為、化け物の本懐は「ただ酒である」といっても過言では無いのかもしれません。

tennjinn4.JPG

化け物が配るお酒しか飲めないと思いきや、普通に試飲できたりもします。

私も飲みたいところでしたが、ネタ収集の業務として我慢。来年は土曜日が本祭りなので、来年こそは飲んだくれの化け物に...。

こう書くと何のイベントだ?とよくわからないものかと思いますが、本チャンのイベントはパレードです。

各団体が何かしら出し物をして、それを本部が評価する?みたいな感じです。(何かしら面白いものが見れるということですね。)

tennjinn2.JPG

どでかい絵馬を作って押したり

tennjinn8.JPG

謎のキャラクターが乗った消防車が走ったり、tennjinn7.JPG

お姉さま方が舞ったり

tennjinn6.JPG

ちびっこたちの踊りが見れたり、

tennjinn5.JPG

ベタにおみこしわっしょいがあったり、

tennjinn9.JPG

イモトがいたりと、様々あります。

この日は市内の小学校の多く(ナンバースクール)がお休みとなり、各学校の低学年までで出し物をします。

加えて企業も一日休みなり、午後休みになるところがあったり、有給休暇を使って参加する人・見に行く人も多く参加者も幅広い年代層です。

文字通り一大イベントですね。

それだけ多くの人が来るとなれば出店も多く、鶴岡公園内は活気づいています。

夜になればお祭りは終わりなのに、出店はまだまだ絶好調。

「こんなに若い人いたの?」

とF氏が思うほどに鶴岡の若者がどこからともなく沸いてきます。

ということで、夜の町に繰り出そうと研修医皆に声をかけ、学生さんにこえをかけて行ってきましたよ!

tennjinn10.JPG

様々な出店が並ぶ中、一際異様な雰囲気を醸し出していたのがここお化け屋敷。

化け物祭にかけたのか、いつも同じ場所にお化け屋敷が出ています。

地元民的には「しょっぺしいがねろ」というとこで、今まで一度も行ったことはありませんでしたが、今回はせっかくだしと皆を煽って行って来てもらいました。

「人に驚かされるのが怖い」

「人に抱きつかれたら嫌」

と、学生さんたちは入る前から人に怯えていましたが、これじゃあお化けも形無し、かわいそうなもの...。

tennjinn11.JPG

さてさて、なんだかんだと皆さん入られ、なかなか乗り気でなかった金ちゃん先生。

地味に笑顔を見せてくれます。

tennjinn12.JPG

学生「金ちゃん先生が前に行ってくれなかった・・・・」

「人が怖い」

そんな愚痴が聞こえてきましたが、最後のにっこり笑顔が見れたということからして、まずまず楽しかったようですね。

実はこの学生さん、縁日に来るのが初めて。

縁日特有の「出店のこわいおじさんによる押し売り」というあるあるな洗礼をお化け屋敷に入る前に受けておりまして

「お祭りのおっさんこわい」

というイメージを植え付けられたよう。

鶴岡市民であれば、怖いおっちゃんに何言われたって呑気に焼きそばすする位の余裕が有るものですが...これもまた社会勉強としていい経験ということで。

他にも射的をして謎に介護士さんグループに間違われたり、チョコバナナじゃんけんをしなかったり、じゃがバターを食べたくなったり、など色々しながら、締めに学生さんお疲れ会をしました。

落ちとして、「化け物は怖いものだが、化け物は人間で、人間は怖い。人間が一番怖い」というところでしょうか。

人間の怖さがわかる、鶴岡の年1イベント天神祭。来年参加されてみてはいかがかな?

    1年目研修医 佐藤

2018年06月03日

研修医

山形県臨床研修病院ガイダンス

臨床研修秘書の伊藤です。

5/26(土)メトロポリタン山形にてガイダンスが開催され、

当院からは臨床研修委員長 鈴木先生(外科)、研修医 克成先生(1年次)、

同じく 福元先生(1年次)、事務方が参加してきました。

DSCN1968.JPGDSCN1967.JPG

山形大学、東北医科薬科大学の学生さんが当院ブースに来てくれました。

中には当院で実習をした学生さんも顔を出してくれました。

当院は受入人数も多くない分、研修医の先生の希望を伺いつつ、

フレキシブルに研修を組んでいけます。

とても忙しい病院ですが、数多くの症例、手技を経験できることにより、

初期研修中から徐々に戦力となり、周囲から頼りにされる存在に

なっていくことのできる病院です。

お話だけでは伝えきれない当院の雰囲気をぜひ一度実際に見学しに来てください。

熱心に指導して下さる指導医の先生方共々お待ちしております。

(当院 病院見学申し込みフォーム)

2018年05月29日

こめどころ・さけどころ庄内

昼間から

ゾンビ彷徨う

鶴岡市

――――――――――――――――――――――――――――――――――

昨日、鶴岡駅前の広場にて開催された日本酒チャリティ試飲会に参加してきました。

DSC_0002 (1).JPG

今年IWC(international wine charenge)2018が山形開催ということで、その為のチャリティイベントとして、IWCに出品された県産酒や、各地から出品されたお酒を色々飲み比べてみようという企画が5/19、5/20と二日に渡り県内各地で行われました。

米どころ庄内地方も様々な酒造がIWCに出品し、賞を頂いたということで地元民としては誇らしいところ。

加えて荘内病院の事務方も市役所所属の方々で、この企画に関してもある程度関わっているとのこと。

であるならば、鶴岡市に仕えるものとしてはいかねばなりませんね!(こればっかりは口実があります)

できるならば研修医全員と、今回っている学生さん全員を、、、と思ったのですが、午前中からスタートかつ午後がまるまる動けなくなるイベントで、おちょこ10杯を飲み比べるチケットであるため、2合程元気に飲めなければ最後まで楽しめないということで思いのほかハードルが高い。

ということで、お酒好きかつ耐性がある学生さんと二人で行ってきました。

まず、行こうとする中で障害となったのが悲惨なまでの天候悪

その日は他の地域では台風かと見まがうレベルの豪風に小雨。

脆い傘なら一瞬で吹き飛び、丈夫な傘なら宙に浮く。

吹きつける横風は、数日前の夏模様を忘れさせる程に冷たい北風でした。

「これ何度なんですかね?かなり寒くないですか」

学生さんのそんな質問に

「ね、寒いね」

この風には慣れっこな庄内人。まあこんなもんだろうと思うも、途中で気付くのだ。

普通庄内人はこんな日外に出ないよなぁと...。

紆余曲折を経て辿りついた会場・マリカ広場は、屋根があるものの吹きさらし。

人が集まっているといっても、横風はあまりに寒く外にいるのは心が折れる。

osake1.PNG

会場の気温は寒いけれど、雰囲気はアツアツ。

まだ始まったばかりでもこれだけの人数がお酒を楽しんでいました。

各ブースを回って自分好みの県産酒を5杯。種類はおよそ20程度あるものの、ほとんどは鶴岡市のもの。

流石に鶴岡なら何でもわかるでしょう、とタカをくくっていると知らないものも結構あり、まだまだ鶴岡のことは知らないのだなと気付かされました。

特に鶴岡市の中でも酒蔵が多い大山地域に、知らない酒蔵が多かったです。

osake2.PNG

県産酒に加えて、IWCに出品された全国のお酒もまた5杯頂けました。

osake1.2.PNG

こちらは自分の好きなものは選べませんでしたが、知らない酒造も多くて楽しかったですね。

IWCだけあって甘めなお酒が多く、飲みやすいものが多かったですね。

それでも鶴岡のお酒らしい淡麗なものが多く、どれを飲んでも鶴岡っぽいお酒だなぁと感じました。

山形大学時代はあまり鶴岡のお酒を飲めませんでしたから、栄光富士や、大山など鶴岡のお酒の良さを知ったのはこっちきてからですけどね・・・。

また、マリカ広場の近くにあるふーでばー内の各店舗も協賛しているようで、和食屋さんでのクリームチーズや、肉屋さんのしゃぶしゃぶサラダなどワンコインでおつまみを提供しておりそれもまた美味でした。

加えて、鶴岡駅前周辺店舗も協賛して各店舗ごとで1品無料などのサービスをしており、マリカで酔っ払った人たちをがっちりキャッチし、夜まで帰さない為の策がなされていました。

生憎天気が良くなかった為、そこまでの人数は流れてないと思いますが、もし上天気であれば鶴岡駅前周辺にお酒にまみれた方々(≒ゾンビ)が闊歩していたことでしょう。ゾンビは雨に弱いようです。

――――――――――――

実はこうした飲み比べのイベントは鶴岡市で数多く行われております。

「ゾンビがまちを闊歩する」

このフレーズも研修秘書さんから聞き、ツボにはまったものです。

直近では、7月7日土曜日に鶴岡駅前で行われる庄内酒まつり鶴岡市庄内酒まつりリンク

毎年2月くらいに大山で行われる酒祭り 大山観光協会リンク

こちらは企業さんではありますが、6月14日にグランドエルサンにてやまがた酒フェスタ リンク

私が知る限りではこれぐらいですが、大方他にもあることでしょう。

各居酒屋さんでも飲み比べ3種セットなんかも数多くあり、どこもかしこも鶴岡・山形のお酒を楽しんでもらえるようなイベント、工夫がなされているようですね。

しかして、学生で時間があるうちで無いとなかなか昼間からこうしたイベントを楽しむことはできないかと思います。

私もたまたま科と科の間で、土日休みが確定していたので参加しましたが、次いつ行けるかはわかりません。

お酒好きで色々なものを飲んでみたい方は是非とも時間のあるうちに試飲イベント、もしくは酒蔵巡りをオススメします。働いたらもういけませんので。。

とりわけ庄内酒祭りは駅前で行われますし、アクセスが良いので、県内の方々にはオススメします。

鶴岡のいいところを皆さんに知って頂けることを願って、

 1年目研修医 佐藤

2018年05月20日

研修医

カルテの話

どうも、一年目の佐藤です!今回は研修医あるあるのネタを。

医者の毎日の仕事として欠かせないのはカルテ書き。

法律でも決められている大事な仕事。それ故に学生の内からしこたまカルテ実習をさせられてきた学生も多いのではないでしょうか。

私も山形大で、電子カルテなり紙カルテなり何度もした口。

学生がカルテを書くとなれば、指導医の先生を設定して、大学ではその先生にカルテ承認をされて初めて入力完了となるシステムのところも多いでしょう。

学生や研修医の内は「自分名義のみ」でのカルテは書くことが出来ず、指導医の承認と、承認をした指導医の名前が下に併記されます。

荘内病院のカルテでは指導医の名前が併記されるのに加えて、指導医の先生の一言コメントが併記することができます。

といっても荘内病院のカルテではコメント併記は必ずしもしなくていいですが、学生時代のカルテでは必ず何かしら指導医は併記しなければならず、一言「OK」と事務的なコメントされることや「画像の評価が足りない。その他は良い。」みたいな指摘含みなのも様々。

しかして良いも悪いもカルテにコメントして頂けると嬉しいものです。

コメントの中でも特徴的なモノは話題になるもの。

うちの病院には研修医に向けて熱いコメントをしてくださる(救急部の)指導医の先生がいらっしゃいます。

かねてからその先生のコメントはバリエーションが豊富で、研修医間で話題になっていました。

「○○先生、今日も率先して働く」

その科を回ってまもない頃にこんなコメントを頂けば、より頑張ろうという気持ちになれますね。

「○○先生、イノベーティブである」

ベテランの先生にイノベーティブだなんて、これ以上ない賛辞。素直に嬉しい。

しかしてこれを超える表現を頂いたのが2年目こんちゃん(金野)先生。

「金野先生、鬼神の如き活躍」

鬼神の如きだと・・・?ブリタニカ国際大百科事典によれば「普通人の耳目ではとらえることができない、超人的な能力をもつ存在」だそうで。

もはや並はずれた異彩を放つ存在だという最大級のお褒めの言葉。これを超える表現は他にあり得ない。

そう思っていたのも束の間、鬼神如き活躍から1週間と経たずして、あっさり新たな表現が生まれる。

「金野先生、鬼神の活躍」

比喩がとれてしまいました・・・。

鬼神と言われてしまうほどこんちゃん先生よく働いていらっしゃるようでして、カルテを読んでみてもしっかり診察していて細かいところまで書き込みもばっちり。

1年目の研修医の目線からすると感嘆せざるを得ず、心なしか風貌も鬼神に見える(気がする)。

「鬼神が現れたぞ」

と研修医室では話題になり、「鬼神の如き金野医師」「鬼神こんちゃん」「鬼神こんちゃんイノベーション」などと面白がっていましたが、この流れは研修医室だけでは終わらないビックウェーブに。

「鬼神の如きこんちゃんとは誰だ」

各病棟で出会う先生、コメディカルの方々にそう問われたりすることが幾度も出てきました。

しかして、鬼神は病棟で出会うことはできません。なぜなら救急部を回っているのだから。

救急部を回っている間は鬼神が救急部の外を闊歩することはありませんし、救急部に出入りする人も限られている為、エンカウント率も低く設定されています。

故に院内では謎が謎を呼び、「鬼神は誰だ」「鬼神は実際どんな能力を使うのだ」論争がどこもかしこも巻き起こるプチ騒ぎ。

鬼神の全貌はわかりません。

かつて研修で回ったはずのその鬼神は、当時はまだイノベーティブにも程遠い。鬼神への階段を一段たりとも登っていません。救急部で指導医の先生に叩きあげられて、鬼神へと昇華した存在です。

進化の過程を知るのは救急部のスタッフだけ。それもあってか、鬼神の実態は謎に包まれ、より都市伝説化しているようで。。

1日1回は必ず「鬼神のごとき」というフレーズが聞かれるようになりました。

しかして先日、こんちゃん先生とエレベーターに乗っている時、途中から乗ってきた先生に声をかけられ、こう尋ねられました。

「鬼神って知っていますか。」

今年からいらした先生のようで、お互いに初めて会い、初めて話す先生に、「鬼神は誰だ」と聞かれれば、そりゃもう吹くしかありません。

私は無言で鬼神を指さし、鬼神はうつむいて恥ずかしそうにはにかんでいました。

私は、鬼神が救急部以外の先生に認知される瞬間に偶然にも立ち会ってしまいました。

闇に包まれていた鬼神のベールが解ける瞬間は、あまりにもむずがゆいもの。そんなの想像できませんでしたよ。

こうして徐々に鬼神は認知され、上階へと顔を出すにつれて鬼神の本領を発揮していくことでしょう。

そのうち鬼神はどういった称号を獲得していくのでしょうか。

「夜叉・金野」、「羅刹・金野」、「森羅万象・金野」、あたりでしょうか。

先生も工夫を凝らして褒めちぎる言葉をくださるに違いありません。

それに応えて成長していく、研修医・こんちゃん先生の働きに目が離せませんね!

2018年05月13日

研修医

挨拶の話

こんにちは、1年目の佐藤です。

GW終盤皆様はいかがお過ごしでしょうか。

GWというのもあり、上手く休みを使って先日は滋賀医科の学生さんが病院見学で一人いらしてくれました!!

ありがとうございました!!

ちょうど山大の学生さんがクリクラ合間の授業と言うことでいらっしゃらなくてどことなく寂しい感じでしたが、お陰様でにぎやかに過ごせました。

―――――――

研修一年目の私はGWどう過ごしているかを話していきたいところですが、別に大層なことをしてもいなければおおっぴろげに語れることもございません。。

山形から友人が遊びに来て夜更かししてからというもの、深夜の世界卓球を生で見るべく連日連夜夜更かしを続け朝が辛いです。。不摂生よくない。

幸いGW中ということもあり、少し遅めに病棟に顔を出して昼過ぎまでいて上がる程度な為夜更かしはそこまで問題にはなりませんが、GW明け一発目の来週月曜日なんかは朝起きれるのか不安でありません。

しかして、そんなGW中ではありますが、一つ悩みが生まれました。

それは「挨拶」の話です。

休日は病棟に遅めに行くのですが、その時間がまちまちで毎度悩むのです。

おはようとこんにちはのどっちだ、と。

休日といえど看護師さんは大忙し、バイタルチェック、清拭、点滴、配膳、看護記録などなど奔走しています。

そんな中「カルテ見よっと~」とどっぷりナースステーションでカルテを開いているのは何となく気が引ける。。そんな気分になった時は研修医室でカルテを眺めてから。

重症の患者さんがいて気になるから、すぐに病棟に行って回診しようとする時はナースステーションでぱっと見てから行くのですが。。

前者だと病棟に11時、後者だと病棟に10時。

病棟で看護師さんやら患者さんやらそのご家族やらとエンカウントしたら、私の感覚では

10時半まではおはようございます

10時50分くらいからはこんにちは

暗くなったらこんばんわ

だと思うんですよ。

ですが、どうも病棟だと11時、ないしは11時半に初めてすれ違う人でもおはようございますなんですね。

こればっかりはWhy Japanese people?ならぬ、なしたどっで庄内人?なわけですよ。

11時はお昼時だからこんにちはでしょう。

といっても時間で挨拶を切り替えるのは小学生の時に習った常識、誰もがそれを知っているだろうし、私の感覚は間違ってなく、誰もが似たような感覚を持っているはず。

そう思って病棟での看護師さんのやり取りを思い出しても見ると、夕方位からの勤務の看護師さんはナースステーション入りをする際「おはようございます」と言っていることが多いんですよね。

業界人がスタジオ入りをするが如く、仕事の入りではおはようございますと呼ぶ時の方が多いようです。

となれば、私が病棟に行って初めてすれ違うスタッフさんにはおはようございますで合っているようです。

といっても間違って患者さんにお昼に看護師さんへの「おはようございます」が聞かれようものなら「どうした先生Dementiaか?」と思われるかもしれませんから注意は必要ですね。。。

また、時間に関わらず、すれ違うたびに一言「お疲れ様です」と言い合うのも地方病院ならではの慣例でししょうか。

お昼過ぎ辺りから皆使い始めることが多いですかね。

でも「お疲れ様です」ってなんか嫌じゃないですか?言うのは別にいいですけど、そこまで疲れていない時に言われるとなんかむしろ申し訳ないと言うか。

「お疲れ様です」に変わる何か便利な挨拶なんかがあればいいのですが。

庄内弁的に何か便利なのないかな~と探してみたけれどどうも見当たらず。

ただそんな道中でこんな動画を見つけました。

庄内弁ドラマ

芋煮出すまでの流れが吹っ飛んでて面白いし、ばばちゃんが可愛いのでオススメですね。

どうも棒読み感はありますが、本場のばばちゃんっぽくて雰囲気出てます。

結語:

庄内弁にも便利な挨拶は無い。(あったら誰か教えて下さい。)

じじばばの方言は大概面白い。(ネイティブでもたまに聞き取れない)

2018年05月05日

研修医

地域医療に触れる

入院から診てきた患者さんが元気になって退院され嬉しく思っています、1年目の佐藤です。

患者さんがご家族を引き連れ笑顔でナースステーションの前に立ち止まり、感謝のお言葉と「もうここにこなくていいよう頑張ります」と満面の笑みを浮かべながら「元」患者さんへとなる姿をお見送りするというのは、どうもこみあげてくるものがありますね。

初めての患者さんというのもあり気合いを入れており、土日も毎日会いに行ってカルテを書き、時間がある時は退屈しないように雑談しにいったりと、多くの時間を一緒に過ごしました。

「まだあの先生患者さんと話ししている。早く終わらないかな」

と、用事があるコメディカルの方に思われたのではないかと不安でしかありませんが。。。

しかし、その甲斐あって入退院までの一連の流れ、栄養指導を一緒に受けたり、ついでに患者さんから得た質問をそのままリハビリの方へ質問をしたり、配布資料にコメントやわかりやすい解説を付けて見たりなど様々しながら、多くのことを学べました。

―――――――――――――――――――――

先の方は

「歩いて入院、歩いて退院」

でしたから、万々歳。ただ嬉しいものです。

しかし、残念ながら全てが「嬉しい退院」というわけではありません。

高齢化率トップ10に名を連ねる山形県の中でも、上位の高齢化を誇るここ鶴岡市においては、80超えのじいちゃんばあちゃんの入院が後を絶たず、

「歩けず入院、寝たきり退院」

といった悲しい顛末を辿る場合も少なくありません。

国家試験的に重要であった「日本人の死因第三位の肺炎」というフレーズは、こと地域医療においてはより複雑な意味を持ちます。実際に臨床に出て退院まで見ていかねば知ることが出来ない、社会的事情が含まれるのです。

入院前日まで元気に畑作業をできていた方が、突如心不全から寝たきりへ。その間たったの1か月ですよ?

授業ではサラッと言われるような、高齢者の連鎖的なADLの低下も、毎日顔を出していればサラッといえるものではありません。徐々に悪化する様を指を咥えて待つしか無い無力感、入院に伴うせん妄や認知症の進行は見ている側としては辛いものです。

再び畑ができるように治るハズが、よりADLが落ちた状態で施設に入所という結末に。

その直接的な打撃の1つとして上げられるのが肺炎です。肺炎を見て原因菌を同定し、特定の抗菌薬を使うだけでは病気は完結しても患者さん自身は完結しません。病気が治ってから「どこに行くのか探す」旅路が始まるのです。

こうした高齢者に対する医療の実態は地方の中核病院でなければ、肌で感じることは難しいでしょう。苦い思いをしながらも、こうした環境下で実に学ぶと言うのは不適切かもしれませんが、有意義な研修が出来ているように思えます。

大学の実習では難しい疾患ばかりで、現実を見ることが出来なかったものです。

また、昨今問題となる独居老人の問題。こうした方々が退院後一人での生活が困難であれば、施設入所を選ばざるを得ないのが現状です。別に施設入所が誰にとっても良くないものとは限りませんが、認知機能がはっきりしている方であれば、こうした現状を目の当たりにし様々思考をめぐらすもの。そうした方々に施設入所を提案する側であるならば、彼らの思いをしっかりと知る必要があるでしょう。

荘内病院にいるうちに、施設入所を選ぶ方々の心境をよく知り気持ちを汲んでの提案ができるようになりたいものです。

―――――――――――――――――――――――

話しは変わって、先日私が最も尊敬する大学の部活の先輩と卓球をした後、3時間ほどスタバでお茶をしてきました。

庄内の地域医療の実際から始まり、医療資源の問題、若い世代の医師が今すべきこととは、と普段ふざけたブログを書いている私にしては「何しったかぶったことを?」と思われる内容を議論してきました。

3年地域医療に従事してきた先輩が感じた「若い医師の感覚」は上の世代の先生方が感じる地域医療のイメージとは異なるもので、お話していても新鮮で面白いものでした。ただ何を話したかと言われると、過激な内容も多く載せられませんが...。

ただ1つ、結論として今後加速化する高齢化や医療費の問題に対応していく為には、従来のような「医師が医師としてだけ成長していく」だけでは足りないのではないかということです。どうも私達が盲目的にさせられているような流れがあるように思います。そうした医師から淘汰されていくのではないか、と研修1年目の私が妄想するところです。

では淘汰されない医師になる為に何をすべきか、と言えばこれからじっくり考えていかなければなりません。危機意識をもって考え続け、来る時に備えた感性を持っておくことしかないでしょう。その意味では「高齢化率で日本の未来を行く鶴岡」は考えるのに最適な場所の1つとも言えます。

ということで、ただ地元に帰って研修する位にしか考えて無かった私に突き付けられた鶴岡の医療の現実。患者さんが一周したことで様々なことを学ぶことができました。

「鶴岡の医療に携わる意義」を考えさせられたこの一週間でした。

2018年04月28日

研修医

このページの先頭へ戻る