院長からのメッセージ
食と文化の街'鶴岡市'で、臨床研修を!
当院は、庄内地方南域の鶴岡市にある市立病院です。診療対象人口約15万人の地域中核病院で、25診療科、521床からなる急性期病院です。西は日本海、北は秋田県境の鳥海山、そして東は霊峰月山をはじめとする修験道の聖地、出羽三山に囲まれた米どころ庄内平野の中心にあり、自然豊かな環境の下で落ち着いて研修を受けることができます。鶴岡市は、日本で唯一ユネスコの食文化創造都市に選ばれた、海の幸、山の幸に恵まれた豊かな食文化の街です。また、芥川賞作家で文化勲章を授章した丸谷才一氏、直木賞作家の時代小説家藤沢周平氏など、数々の文豪を輩出した文化都市でもあります。一方、鶴岡タウンキャンパスにある慶応大学先端生命科学研究所での最先端のバイオテクノロジーを用いた研究は世界から注目され、その研究成果からいくつかのベンチャー企業が鶴岡で生まれており、科学技術先進地域でもあります。
さて、当院の研修プログラムは、1学年7名と少人数制であることを生かし、1人の研修医が多くの救急患者を受け持つことができ、かつ、多彩な疾病を経験できるメリットがあります。それとともに、庄内地域の医療機関で唯一認定されている、山形県地域周産期母子医療センターでは、専門的な周産期医療を学べ、また、地域がん診療連携指定病院として、がんの周術期医療を専門的に学ぶこともできます。さらに、地域緩和ケアの取り組むも盛んで、平成20年度から3年間実施された厚労省の戦略研究、緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)で、全国4地域の一つに選ばれた鶴岡市では、当院と鶴岡地区医師会が中心となり活動した結果、がん患者の在宅医療推進の面で大きな成果をあげ、今や「庄内モデル」して全国から注目されています。当地区で培われた緩和ケアのスキルとマインドを当院で実際に学ぶことができます。
指導医は新潟大学、山形大学出身者が多い傾向にありますが、その他にも様々な大学出身者が在籍しており、ユニークな指導医のもと、自由な雰囲気で2年間の研修を受けることができます。いつの日か、皆さんと一緒に当院で診療できる日がくることを期待しています。
鶴岡市立荘内病院
院長 鈴木 聡