研修医の声
飛島観光
研修1年目の鈴木です。
他の研修医の皆さんと違って、やましいことも犯罪歴も一切ないので堂々と名乗ります。(笑)
名前と顔の分かる関係って大事ですよね。Internetなるものが普及した現代だからこそ、顔も本名も知らない人を迂闊に信用しない方が身のためだと思います。
というわけで、顔も本名も知っている旧友3人と、7月某日に山形県の酒田市沖に浮かぶ離島、飛島に行ってまいりました。
因みにこの記事には、一部グロテスク(?)な表現が含まれておりますので、食事中の方や想像力豊かな方は十分お気を付け下さい。
その日は前日からの雨が降り続いており、船が出るかどうか怪しい天候でしたが、酒田港を無事出向。
これが地獄の始まりになるとは、乗り合わせた観光客の団体含め、誰も思いませんでした。
酒田港を出て沖に出た頃に、誰もが異変に気付きました。
船の揺れることこの上なし!
船内放送で明かされた波の高さは『2.5メートル』でした。
自分はあまり船に乗ったことがないので、この数値がどれほどのものなのかは分かりませんが(検査の基準値を知らない医学生と同じですね!)
激しく揺れる船。
聞こえてくる人間たちの悲鳴や嗚咽。
座席にはシートベルトがなく、後ろの席の人の荷物が飛んでくることもあれば、自らが飛び跳ねることもしばしば。
そして、嘔吐し出す友人や観光客たち。
結論から言うと自分は全く問題なかったのですが、連れの友人3人は次々に撃沈していき、飛島に着くまでの75分は、人生で最も長い75分のように感じられました。
永い永い航海を終え、ついに飛島に到着したとき、多くの方々は満身創痍で降りていきました。
船内のごみ箱がエチケット袋の山と化していたのが、今回の航海の激しさを静かに物語っていました。
そしてようやくたどり着いた飛島。そう、我々はようやくスタート地点に立ったばかりなのです!周囲の方々はすでにやり切った感感が出ているほど疲れ果てていましたが、飛島到着は旅のゴールではなく、スタートなのです!
(国家試験合格は人生のゴールではなく、スタート地点に過ぎないのです)
しかしながら、元気が良かったのは自分のみで、友人3人は完全にノックアウト状態。冷や汗だらだら交感神経緊張状態で、観光ができるような元気は残ってなかったので、しばらく休憩してからの観光となりました。
ここで記事が終わると山積みになったエチケット袋の話しか印象に残らない危険があるので、あと適当に写真張っておきます。
乗ってきた船。船内は写せないほど悲惨な光景だった。
展望台からの写真。
天気のいい日は鳥海山が見えるという。写真だと分かりづらいですが、一応肉眼ではうっすら見えました。
ヘリポート。何もない時は野鳥たちの戯れの場となっている。
森の中の木々。たった一人で森に入ったとき、日常での煩わしい人間関係などすべて忘れることが出来ました。
観光を終え、いよいよ帰りの時間がやってきた時、我々の頭に蘇る悪夢の記憶。
さて、どうなるかと覚悟して乗船したら・・・。
全然揺れませんでした。
写真からも分かるように午後はものすごく晴れたため、波も穏やかとなり、同じ海とは全く思えませんでした。
行きとは全く違う様相の航海を終え、再び酒田港に到着。
無事、本土へと生還したのでありました。
PS)飛島観光を考えてる皆さん、絶対晴れの日に行って下さい!
2016年07月06日