研修医の声
ドクターG・徳田安春先生来院
(画像等はきっと、某臨床研修秘書さんが載せてくれることでしょう)
昨日11/2、あのNHK番組ドクターGで有名な徳田安春先生が荘内病院にいらっしゃいました!
鶴岡の開業医の先生と徳田先生が一年先輩後輩の関係らしく、その繋がりでここ何年か来て頂いているそうです。
とかくご高名な方で、そんな先生の前で我々荘内病院の1年目研修医2人がプレゼンをして、それをネタに講義されると言うのだから戦々恐々
もし怖い先生で毎回「これどういう意味?」なんて突っ込まれたらどうしよう、ネタ放り込んで滑ったらどうしよう...と外科研修始まってすぐから偉く頭を悩ませながらスライド作りに励んでいました。
A先生からは「もっと硬く」「遊びが多い」と何度も指摘されながらスライド調整し、「やはり硬派な先生だから、A先生もその路線で仕上げたいに違いない」と、調整しながら突っ込まれるであろう展開も予想しながらメタを張り
徳田先生の最新著書に「症例発表は全てわかり切った上で言うからよろしくない」「時系列順がいい」「自分の気持ちをあまり出さない方がいい」なんてのを見つけて、ゴリゴリに寄せて行こう、と
無駄に気を遣ってスライドの順序を拘り、原稿も真面目に行くverと笑いを取りに行くverの二つを用意して、当日に臨みました
少し喋ってみて気付きました、めちゃくちゃいいおじさんなんだ、って
総合診療の技術で高名になられたというのもあるとは思いますが、性格がとっても優しく話のつくりも話の仕方も上手い方。「他人とのつながりを大事にしたい」とおっしゃられるように、他人から慕われること間違いなしの人柄の方でした。
話をしていても相手の目はしっかり目を見るし、間の取り方も上手く話し方もゆっくり確かだから相手に自分の方を向かせる技術が高く、膨大な知識量からお話されますが相手を置き去りにすることはありません。「必ず聞かせる話」をしてくれます。
それ故にツッコミをしてプレゼン者を苛めるのではなく、聴衆を含めて「皆一緒に考える」をモットーとしており、ただの有名な総合診療医の先生なんかじゃなく、教育者としての先生でした。
沖縄出身というのもあるのでしょうか、纏う雰囲気さえも独特なものを感じましたし不思議な感じがしました。
さて、実際の講義の時間はと言うと、プレゼンパートと、身体所見パート。
プレゼンパートでは、徳田先生は何の打ち合わせも無しに私のプレゼンの流れを、中身を見ずとも読み切り、更にはスライドの空白さえも読み切って即興のリアルドクターGを展開
私のスライドがどんどん育って行くのを実感しました
18分で話終わる予定のスライドを題材に、途中途中で止めてレクチャーを挟みながら100分の講義にまでして頂き、私も先生と掛け合いをしながら参加することが出来て非常に有意義な時間を過ごすことができました。
発表の時間を共に過ごすことが出来た、と言うのは何よりも貴重な経験。
スライド作っている際は半ばいやいやになってはいましたが、これだけの貴重な経験が見返りとなってくるならば私の時間なんて安いもの、あまりに大きな見返りです。
先生には「劇場型」という表現を用いてお褒め頂きましたが、表現力豊かな先生です。心の内に様々あるでしょうが、上手いこと言って頂きました。それでもありがたいものです。
先生の凄さを体感すると同時に、私の知識不足を痛感させられましたから、お家に帰ってすぐに徳田先生の本をポチりました。
来週からは念願かない救急研修です。徳田先生の本を片手に、荘内病院一の話術を誇る救急おじさんの元で勉強をしてきます
一年目研修医 佐藤
PS.
あい変わらずここからが本題です。勉強会の後にありますは徳田先生、岡田先生、荘内病院勢での懇親会。
A先生の計らいでの「フルマッチボーナス」も兼ねて、鶴岡で1、2を争う大人の会食のお店に連れていって頂きました。
「何頼んでもいいよ」
と言うことで、私が大好きなくどき上手を。大吟醸を頂きました。
相変わらずめちゃくちゃ上手い。甘目でスッキリ。どんな料理にも漠然と合いますから。
小さい頃父に「ほれ、梨の味すっぞ~」って飲まされたのがくどき上手で、当時はアルコールくささで「うえっ」と言いながらも、確かに果実の風味がするなと思っていましたが、今では完全にお米のジュースにしか思えないほどに慣れてしまっています。小さい頃の教育は根強い、くどき上手はいつだって魅力的。
さて、そろそろ秋のお酒も出切ったところでしょうか。シャッター街に繰り出さねばなりません。
一通り飲み終わった後、若手の先生と共に〆のラーメンるうすとへ。ご馳走様でした!
若手の先生方と院内で雑談する機会はあれど、飲みに行くなんてことはあまり無いものですから...じっくり話してみてわかりました、飲みに行きたいですね。
しかし、私達研修医も義務的行事も多くなかなか完全に暇な日で合わせるのが難しいもの。
外科、整形、小児は若い先生いっぱいいますからたくさん声かけたいところですが...どれも忙しい科ばかりですからね。
何とかして勢いと活気を、娯楽が少ない鶴岡には居酒屋という総合テーマ―パークが乱立していますから、まだまだ面白い時間を過ごせる場所があるはずです。
かくいう私は今日から山形市の勉強会に出ねばなりません。
これまたご高名な総合診療の先生が来るようですが...強制行事というのが何とも乗り切れませんね 苦笑
二日酔いがまだありますので、気を付けて行ってまいりたいところです。
2018年11月03日