研修医の声
市民公開講座に行ってきました!
先日、中央公民館で行われました荘内病院出前講座「荘内病院版ドクターG」に出てきました!
鈴木副院長がスーパードクター役、私佐藤が演者+外来医師役、聴講者のお二方に患者さん、看護師さん役をして頂いての寸劇と、スーパードクターによるがんにならない為の非常に為になるお話の二本立て!
地元庄内人を謳う私としては、市民に「我、ここにあり」を示すことが出来るまたとないチャンス
この話を鈴木先生に振られた際、私のモチベはクライマックス
バリバリの庄内弁で以って、演じきって見せる...本物の地元民の力を鶴岡の民に見せつけ目を覚まさせてやる、そう意気込んでおりました。・・・誰と戦うわけでもないのに
「鈴木先生、最初から飛ばしてもいいですか」
気合いの入る私自らが副院長に直談判。反面、投げかけられた言葉は
「ダメだよぉぉ、初々しくしなきゃ~こなれた感じはダメだよぉ」
そんなん無理だよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお絶対こなれた感じなりますって・・・
外科回ってるし都合良いと声かけたに違いないぞ先生。
「先生、僕はどうやってもこなれた感じしか出ませんよ。無理ですよ、絶対。人選ミスでは?」
「いやいやぁ。やっぱりね、たどたどしい感じがギャップとなり笑いを生むのだよ」
確かにわからなくもない。ギャップは確かに強い。
しかし、しかしだ。それなら私じゃない方がいいのでは...?
「じゃあこんちゃん先生とかいいんじゃないですか?彼の時はどうだったんですか?」
「彼はよかったよぉ~たどたどしくて。最高だったねぇ」
ほらみろ、、、こんちゃん先生は鬼神、最強なのだ。私では太刀打ちできぬ...
彼の放つ、天然で可愛らしい雰囲気があるからこそ、鬼神たる称号が映えたのだ。
私にそれはない。田んぼの中で生まれ、田んぼの中で育った平民には彼の持つ才覚のいずれも程遠いものなのだから。
「でも先生、僕ならもっと笑いを取れるはずです。最初から飛ばしていきたいです。全力で、庄内弁を使わせてください。」
「いやさぁ、途中からならいいよ。最初から、というのは、、、」
「行きましょう先生、最初から!!」
「じゃあ、地域連携のHさんに聞いてみてく...」
「わかりゃした!!」
かくして大見えを切ったのは、市民公開講座三週間前のことだった。色々資料が机に置いてはあった。
すっかり、しっぽり、記憶から除外されていた。Hさんに聞くなんてのもサラサラ。
「佐藤先生、明日はお願いしますの」
この一言を聞いたのは、市民公開講座前日の救急外来の場。
Hさん、その人だった。
「よくわかんないですけど、方言バリバリな感じで地元な感じで、面白くやりますね!」
「はい」
苦笑いだった。
かくしてやりたい放題を許可されたと解釈した私は、前日に渡された台本を読み込み台本の抜け落ちたところをどうフォローするか、どこで台本外のことを話すか、どこでグダるかを予想しながら当日に備えた。
当日は予想通りに事は進み、私渾身の「てーぺーえー」「入院さねばだめだ」で笑いを頂くことが出来て大満足。
じじばば相手の診療は全く自信が無いが、じじばば相手の営業なら全く持って自信を持つ。
「次はもっと大きいとこでやりましょう」
言ってすぐに後悔したが、せっかくだからもっと面白いことをやってみたいと思うところ...仕事が増えてFに怒られそうですがね
普通だったら雑用で敬遠されるようなものですが、意外とやりたい放題させてくれるのでこの辺はいいですよね。せっかくだったらもっと面白いものにさせてくれると言う寛大さが。
こういう場数を踏んで行けば、日々の診療でのICなんかでも生きてくる...はず
何事も経験ですね
一年目研修医 佐藤
PS,
何故かヘッドマイクと、腰にそれの送信機、動画撮影までされていました。
やるならば事前に教えて貰いたかったですね。もっと仕上げてから来ましたよ。。
動画まで撮られるとなると、どうでしょう、ギャラとかはずんでもらえます...?
・・・なんかまた研修医の癖に調子乗るなって、某先生に怒られそうですね。
笑顔で謝ります、すみません
2018年11月14日