研修医の声

第12回水電解質研究会に行ってきました

第12回水電解質研究会に行ってきました!

朝10時に鶴岡を出てバスに揺られて12時に山形着

そこから県内だとソラリスでしたやってない、某鶴岡に似たような田舎の町を舞台にした作品を見て号泣し、その流れで16時から山形国際ホテルで行われた第12回水電解質研究会へ

この勉強会ではreversed CPCが2例行われ、最小限に絞られた情報から現病歴、病態、治療法を医学知識を元に推察していく、と何とも面白い企画があり、荘内病院が回答者側として発表をお願いされていました

A先生に「やってみないかい?」と、打診が11月に有り、二つ返事でOK

ドクターG・徳田先生に「臨場感ある発表」とお墨付きを得た私達にお任せください!

2例それぞれに1つの病院が回答者となり、ひとつはうちで、もう一つは日本海病院

これはまさか、荘内病院の研修医vs日本海の研修医でどちらが正解に近づけられるかの熾烈な競争か?

鶴岡vs酒田か??

と少し対抗心を燃やしていましたが、

A「競争じゃないですから笑」

ということで、楽しくやることに 笑

しかしてA先生が座長をされるということで、いつも良くして貰ってますから、恥をかかせるわけにはいかない、気合い入れてやるぞ、とFと二人で、二か月前から時間を練って考察を続けていました

脳外科のS先生にもcerebral salt wastingに関して質問に行って、「Naのセットポイントのズレによって生じる」と、どの文献にも無いような独自の考察を教えて頂いたり、SAH後の低Na血症の実際を教えて頂いたりなど、時間をかけ多科の先生方に質問を重ねていくにつれて非常に勉強になりました

神経内科を回った際に、荘内病院の脳卒中治療はどこにでも誇れる位にちゃんとやってるのを肌で感じましたから、それもあって何でも質問すれば答えて下さるスーパードクターがバックにいる、というのは非常に心強かったです。

また、今年に入ってからは時間は湯水のように溶けて行きましたし、A先生にもさまざまな文献に当たって頂きましたし、我々も教科書、症例報告、論文なり相当にさらって考察しましたから、最初から最後まで矛盾点の見つからない自身満々のストーリーを構築できましたし、達成感もこの上ない

そう、作っている最中で満たされてしまった感が否めませんでした

発表当日に至っては、「なんか疲れたね」というF氏と顔をつきあわせ「そうだよね」と

ちょっとげっそりでした

確かに、私もここ2週間4~5時間くらいしか眠れて無かったですし、呼吸器も勉強しなきゃいけないことだらけで時間を大分割いていましたから...思いのほか疲れが

そして迎えた発表日、我々のモチベーションになっていたのは、日本海よりかは当たっているという自信と、A先生からのお墨付き

当日は結構な数のDrと学生さん

あれれ、意外としっかりしている会だな

ちょっと気圧されていたところに出迎えたのは「発表の先生」と扱う薬剤会社の方々

むむむ、この扱いはやたら丁寧過ぎないか...?

この予感が確かなものだと直感するのは日本海の回答を聞く、その時だった

そう、日本海の発表者が...後期研修医

おいおい、初期研修医でないのかーい

我々と同格ではないのかーい

この瞬間、私の中で何かが弾ける

これは 競 争 な ど で は な い

確かに私達は自信を持てるだけの勉強をした、だが相手はその道のプロに足を踏み入れた人間達である

アマとプロでは同じ土俵に立てても、根本的に取り組み方は違うのですよ

正直なところ、細かい説明を省いても理解してくれるもんだと思って私達はスライドを作ったが、発表者が後期研修医なだけあって、レクチャーより

徳田先生に発表した時を意識するような、攻めのスライドは...彼らに一枚も無かった

我々も考えに考えて、あまりコンセンサスが取れていないような結論に至ったものだから、いちいちそれに至るまでの考察過程を説明しようとすると30分は無いと難しいから、簡潔かつ早足でいったのに...

発表の先攻が私達であれば問題は無かったのだが、私達が後攻

すこしクラリ

加えて、ギャラリーからは強い質問が飛んでいましたから

これまたクラリ

そんなこんなで少し緊張した状態で発表の番を迎える

それでもたじろぎながらなんとか発表を終えたが、心を揺さぶられ、過労のピークから言葉はどもるし声の張りも無い

コンディションを整えておくべきだった、と少し後悔...

発表の練習にもっと時間を割いておくべきでした

それでも出題者の先生からはよく勉強をしていて脱帽した、と初めから帽子を被っていなかったので多分お世辞ですがお褒めの言葉を頂いたので、少しはホッとしました

良い経験が出来ました

その後解説をして頂いたのですが、やはり盲点だったんですかね

答えも我々の説に似たような、コンセンサスが取れていない専門家の中でも割れるものだった為に、我々の説を強く否定出来る説明は無かったので、引き分けくらいには持ちこめたのでは無いでしょうか

それもあってかF氏と共に少し肩すかしを食らったような感じで、心ここに非ず

疲れたなー

これだけが頭の中で反芻されます

今週は二人で突っ走りました

F氏お疲れ様です、A先生と三人での勉強めちゃくちゃ楽しかったですね。明日はゆっくり休んで

私は明日は...ノーマライゼーション卓球大会

まだまだ走り続けねばなりません

それが終われば、午後はゆっくり寝てますかね。銀座のかんだらまつりには顔を出したいですが、どうでしょう

一年目研修医 佐藤

2019年01月19日

研修医

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