研修医の声

大山新酒まつり②

第3の蔵は加藤嘉八郎酒造

大山、十水の蔵元

ここを並んでいる時にはもう酔っ払いの完成

大山の街を闊歩するはゾンビ達、随所でダウンしている

アルコールによる脱水で循環血液量減少している中、この寒さの中での血管収縮...

自律神経はてんやわんや、この日の救急は...三次救急で追われる中にゾンビ対応まで被さればER中全員激怒であろう

私達の目の前でも1人うずくまって動かない方が...

こんな楽しい日に致命的な疾患で放置だなんてあんまりだ、Sに「声かけてみようよ」と

Sもずっと気になっていたようで、経過観察を知らず知らずにしていたよう。

E3V5M6ばかりだったので、まずは一安心。激しく飲んだ人のトリアージの仕方は学生時代にたくさん学んだのでね

その後連れが助けにきたようで良かった。一人で行くようなイベントではない

しかして、僕らもみんなパーフェクトバイタル

まだまだ飲めるぞ、意識も清明だ!!!

陽気な僕らは独りぼっちのガイジンさんが後ろにいるのに気付く

「あっ、飲みます??」

とりあえず無駄絡み(ほんとに僕ら意識清明か...?)

「おっ、アリガトウ」

流ちょうな日本語だ

話を聞けば昔はここで勤めており、今は他の場所で勤務している北米出身の方

インテリジェンス溢れ、知識も豊富

酒祭り関係も黎明期の頃から参加されていたよう

これ以上ない最高の肴、だ

お互いにわかりやすい日本語で会話はスムーズに、テクニカルタームは英語で、と医学ネタも通ずる様で酔っ払いの割に実のある会話を

DSC_0741.JPG

そうこうしていて辿りついたぞ試飲コーナー

ここでは純米酒、醸造酒の試飲

おいおい、こっちは十水極を期待していたのだぞ...?ちょっと不満げだったが

どうも今回の新酒まつりの為にあつらえたものらしい

吟醸酒に慣れていた私には強烈な一撃...辛口でややスッキリめながらも後半に鶴岡っぽい旨さと雑味が押し寄せる

3つ目にしてどことも似つかない、加藤嘉八郎酒造らしさ

てっきり十水のスッキリとした旨味が来るかと思いきや、最後に漂う荒っぽさ

雑味がむしろ恋しかったのか

雑味さえも旨く感じさせるここのお酒は酔っ払いには規格外そのもの

しかも、酒造の方々も太鼓判、今年のは美味しいぞ、と

買って冷蔵庫で寝かせてから飲んでくれと

勿論そうしますよ

ガイジンさんも堪能でしたね

DSC_0742.JPG

眼の前でごんごん瓶詰していました

DSC_0743.JPG

「コレモオイシイヨ」

おじさん~じいさん達が、大真面目に酒粕をクッキーの型で可愛く切りぬいていたのだが、

DSC_0744.JPG

それを、炙る、炙る、炙る!!!!!

両面に焦げ目がつき、おせんべいのように

口に含めば香ばしい香りと共に、ふんわりとした食感の後に、お酒の風味が強烈に押し寄せる

これだけで酔ってしまいそう

〆はお酒の元、ここの仕込み水をぐいっ

氷水のように冷たく、雑味の無い味

どこの酒造でも仕込み水は飲めたけれど一番おいしかったのはここかな

十水なんてネーミングもよっぽど水が美味しくないと出来ないでしょう

今年の十水はどっかの社長も歴代で最強クラスに美味い出来

と言うほど、自宅飲みにもオススメだし、お店で飲むならノータームでこれを選ぶ

加えて大山の生酒もべらぼうに美味い

かくしてファンの酒蔵の加藤嘉八郎酒造

新酒まつりでしか飲めない限定品を飲み、買えたということで大満足

しかして大トリはまだ残っている

私が大山で最も好きな酒蔵、富士酒造

さてどんなドラマが...?

1年目研修医 佐藤

2019年02月14日

研修医

このページの先頭へ戻る