研修医の声
小児科研修中です
現在小児科研修中です
荘内病院の当直は全科当直、子供から大人まで見なければならないということで、小児科は必須だろうとローテートしていますが...めちゃくちゃ難しいですね
とりあえず本いっぱい買っては見ましたが、5冊くらい積んでる状況です
注射するにも張りのある中年からよぼよぼなじいさんばあさんばかりだった中で、急にムチムチハリハリピッカピカなちびっこ相手となると全然感覚が違う
針を刺すまでは見えていたはずの血管が刺した瞬間から姿を消し、刺さったはずなのに逆血が来ないなんてのもザラ
普段刺している血管とは細さが違いますし、何より注射慣れしていないものあってただただかわいそう
すべて一からやり直しですよほんと...
大人相手のAライン、ルンバールは自信もってできるようになったのに、Vは自信ありません...研修医あるあるみたいなんですがね
そもそも論として自分の見えている視覚情報と、自分が触っている触覚情報が、自分が感じている対象の情報を正しく反映しているとは限らないのではないか、とさえ
見えているものの場所が、他者あるいは対象そのものが見た際と全く同じかどうか至極疑問でなりません
というより正しく立証できるわけないですからね
確実であるといえない限りは、それは疑わねばなりませんから
どの手技をするにしても結局行きつくのは感覚的な議論となる訳で、いくらやってもできない場合はその人にはそれは生来向いていないのではないかと考えてしまいたくもなる
そうした思考停止を許せないというならば、感覚の定量化を行わねばなりません
よくうまい人の手技を見て学べと言われますが、一度見ればほかの人との違いなり細かな工夫なりはすぐに気付けます
関節単位でどういった動作を行っているかまでも数度見ればわかります
ただ唯一わからないのが、力加減
運動を行う際どの筋にどれだけ力が入っているか、関節を動かす際にその人はどれだけの労力を要しているのかはその人でしかわからない
すなはち感覚の定量化
しかして、それって困難ですよね
すべてを高い再現性で以てして模倣出来るのであれば、なんだって完璧にこなせるはずとしても、そのたたき台をうまく設定することが出きればチェックポイントも無くて研究も滞りますから
もうこうなれば聞き取り調査するほかありません
どの手技をするにも、どれくらいの力が入っているのか、その人における三段階程度の評価基準を目安にして教えてもらうくらいしか...
それで気付いたのですが、私どの用具を持つにしても力全く入らないんですよ
卓球してたせいでラケットもめちゃくちゃ軽く握る癖がついてて、日ごろからペンでもスマホでもよく落とすし
多分、病院のどの職員よりも針を軽く握ってる気がします
どうもそれがよくないらしい
そりゃそうですよね
感覚を鋭敏に感じるなら、保持しているものとの接触面積を広げるくらいしか方法はないですから、より手との接触面積が広くなるように持つか、強く持つことで手の深部との接触面積を広げるか
言い換えれば、深く握るか、強く握るかですよ
どうも小さいものを持つためには、強く握る方がいいみたいですね
卓球だったらこんな結論は絶対に認めたくないですが、医療行為ですからあきらめるほかありませんね
何せ私も注射されるの嫌いですから
全然痛くないって言われるくらいすっと入るようになるならば...強く握りましょう
早くうまくなれればなぁとは思いますが...
刺されるの嫌だから刺すのも嫌で、気が引けるんですよね
やっぱり注射されるのが苦手な人は注射する側に向いていない気がする、今日この頃
二年目研修医 佐藤
2019年04月18日