研修医の声
アトピー性皮膚炎とアレルギーとスキンケア
ちょうど小児科ローテート中に学生さんがいる、ということで各先生がショートレクチャーをしてくださいます
アレルギーに詳しい先生の講義を一通り聞いてからは、アレルギー関連の病棟イベントがあるとPHSを鳴らしてくれるように
A先生「これから負荷試験やるよー」
ピーナッツアレルギーの人にピーナッツを少量ずつ投与して経過を見る
ピーナッツバターの、ピーナッツ100%のものを買ってきてもらい、それを先生私物のはかりで数g単位で細かく調整して少しずつ経口摂取
「これ食べるのしんどいんだよね~少しなめてみる?」
木べらについた、捨てるはずのものを少し頂く
あ、担担麺に合うやつだ
コクがあって後に引く、ゴマをすり下ろしまくったようなお味
流石にこれ単品で食べて美味しいなんて言う子供が居たら、もはやおっさんだろうな...
しかし、純粋なピーナツバターなんてあるんですね
自炊に使ってみたい
「スキンケアやるよ~」
そう呼ばれて身に行けば、皮膚があれている子のお風呂の入れ方
よく石鹸を入れるアミアミを使って看護師さんがわしゃわしゃ泡を立てる
およそ5分弱すると、最初は桶に少量しかなかった水が、桶いっぱいの泡に
角が立ち、掌に付けて逆さにしても落ちないほど
「なるたけ空気を含み、大きい気泡を含んだ泡を作って、それを塗るようにして洗うんだよ。なるたけ皮膚が伸びてる状態で。脇とか肘とか曲がるところをしっかり洗うのが大事なんだよー」
ふむふむ
皮膚に優しい
「皮膚の状態をキレイに保つと喘息とか食物アレルギーとか、色んなアレルギーになる可能性が下がるんだ。だから洗う時に気をつけたり保湿をするのが大事なんだよー」
スキンケアで将来の病気を防げるなら、泡立たせる労力やら保湿の労力やらは安いもんですよね
しかして体を洗うの一つで技があるとは知らなんだ
自分でもやってみよう
おうちで早速泡立ち実験
以前ドンキで買った1000円くらいのボディタオル
アミアミが細かくて柔らか目の国産の「泡立つタオル」
お水は習った通り、桶をひたひたするぐらいにうっすらと
適当に水で濡らしたタオルにミルキーな石鹸をくぐらせごしごしと、水に石鹸を溶かす
石鹸を取り出してめっちゃ力入れてゴシゴシゴシ
・・・凄い泡立つのね
1分もすれば桶いっぱいの泡
3分もすれば硬めの泡
「ちっちゃい石鹸ようのアミアミで十分に泡立ちますよ♪」
看護師さんがお父さんお母さんにそう説明していたのだが、確かにそれはその通り
でも、もっと泡立ちが簡単な奴がありますぞ、ドンキに
たっぷりできた泡を体に塗りたぐる
泡がつぶれる時に汚れが取れるらしい
全然擦ることなく塗っただけでシャワーを浴びる
凄いスッキリ
ボディタオルって、体洗うためじゃなくて泡立たせる為なんだね
今まで知りませんでした
――――
しかしてアレルギー関連って、今も尚研究対象で台風の目になりうるジャンルですよね
硬めの泡を一瞬で作れるタオルなんて売り出せば、それもアレルギー学会公認だとか付加価値付けて2000円~3000円とかで売り出せば普通に需要ありそう
泡だて器とか、電動でも全然買いそう
・・・って私が考えるくらいだからもう出てるんでしょうね
食物アレルギー予防の為の、少量抗原エキス、カプセルなんてのも20年後には一般化してそう
私も少しアトピ-っぽいですから、趣味で少し勉強してみようかね
実際に小児科にならないと関係なさそうなところに踏み込むと予想以上に面白い
総合診療の科だけあって、毎日細かい発見がありますね小児科
2年目研修医 佐藤
2019年04月28日