研修医の声
半年かけた外科研修対策の全貌
外科研修で最も辛い瞬間はいつか
外科研修が義務付けられた現在の臨床研修制度において、「外科回るのが苦手」と思う研修医の多くが挙げるのは多分「全く視野が見えない手術の鈎引き」や「長時間の手術」であるのは言うまでもないだろう。
PDで見えない術野を作り続けるのはただひたすらに体力を消費する筋トレそのもので、眠くなるのも致し方ない。
術者の先生方も「ごめんなー、がんばれー、、、」とお声掛けして下さり、それを励みに頑張るほか無い
こればっかりは体を鍛えるしか対応策が無いだろう
また、人によっては挙げるだろう「内視鏡手術が苦手」という意見
私も内視鏡手術を見ているのが苦手で、展開が遅い割に何をしているのかわからず、更にはカメラの視点切り替えで酔ってしまう
外科志望の癖に手術中酔ってしまうだなんて、船乗りが船酔いするレベルで致命的
やはりカメラ酔いは乗り越えねばならない...
その為に私が半年前から始めたカメラ酔い対策...それこそがニンテンドースイッチでスプラトゥーンをやり込むこと、だ。
ニンテンドースイッチにはジャイロ機能が搭載されており、コントローラーを動かすことで視点を切り替えることが出来る。
直感的な視点切り替えの感覚が内視鏡のカメラに非常に良く似ている。
加えてシューティングゲームだと距離感が重要で、射程に入ってから打たねば相手には当たらない
つまりこの感覚は内視鏡で見ている視野での距離感の把握に良く似ている。
加えて、視点切り替えをド派手にすることで、簡単に酔うことができる。
前々からPSPでモンハンをするだけで気持ち悪くなり、ゲームは1日1時間までと制限する程だったが、ゲームをすることは治療なのだと言い聞かせ最低でも3時間は連続でするよう努力を続けた時期があった。
当時回ってた研修医だとか、大学からの友達とオンラインでゲームを。
無駄に上手い友人に囲まれたがせいで、やたら面白く、会話しながらやっていれば3時間などあっという間。
気付けば、ゲーム酔いは無くなっていた
ゲーム酔いが無くなっていた頃、気付けばゲームをしなくなっていた
最近スプラトゥーンしていないな、、そんなことを思いながら行ったのが先日の福島須賀川遠征
「あれ、カメラ酔いしないな」
どうもゲーム療法は効いていたよう
加えて何をするにも複数のことを意識して出来ていたのもゲームのお蔭かもしれない
最近のゲームって難易度高くて、複数のタスクを両立させるような高度のものが多いから、やり込めばやり込むほど他のジャンルにも生かせるものが多いよう
内視鏡のシュミレーターなんてただのゲームみたいなもんですから
実際同期のスプラトゥーンの師匠は消化器内科医なるっていうし、学生時代からCFのシュミレーターめちゃくちゃ上手でしたからね
やっぱりゲームってばかになりませんね、やるならとことん!
2年目研修医 佐藤
2019年05月26日