研修医の声
外科ターム終わりました!
二か月に渡る外科タームが終わりました!
志望科というのもあってわりかし気合い入れてやったつもりでしたが、まだまだ頑張れたなぁ、と反省するところです
朝のみんなで回診する前に全員分個別回診して、カルテ全部書いて~とまでは流石に出来ませんでした...だって患者さん30人いるんですもん、一言の非教育的なカルテならまだしもまだ研修医ですし、ある程度の形式ばったカルテを書こうとすれば1人当たり2分、検温表チェック1人1分、回診1人分で回ったとしても2時間早く来なきゃいけません。
もうちょっと仕事はしょれる学年にならないと、難しそうですね 苦笑
しっかし、先生方のスタミナ本当に半端ないです、頭の回転もめちゃ早いですし
外科医はただ凄い、憧れますね
さて、そんな超人達に囲まれていた2か月ですが、忙しいのが当たり前なハイパー環境に身を委ねてはおりましたが、それも慣れればむしろ良いもので
不眠症も疲労から改善、三食食べるようになり、便秘も改善といいこと尽くし
忙しい方が性にあっていますし、体にも合っているようです
しかし、細かいデスクワークをこなしているとなかなか勉強することが出来ずで、研修医の本分を果たせずでした
なかなかこのバランスって難しいですよね
でも外科の勉強はいっぱいできました!
外科と言えば手術、研修医に訪れる最初のチャンスが鼠径ヘルニア
最後の2週で5-6症例ぐらい見て、3例執刀させて頂きました!
せっかくだからとH先生と二人でヘルニアだけで土日返上30時間以上は勉強しましたから
「なんでそんなにヘルニア好きなの?気持ち悪いんだけど」
と外科の先生に言われる始末でしたが
いや、あのね、可愛いんですよ、腹膜前脂肪
あ、皆さんなんて読むかしてますか?↑
ふくまくぜんしぼう
が正式みたいですけど、ふくまくまえしぼうの方がおすすめですよ
だってふくまくまえしぼうって、テクマクマヤコン、みたいな韻で面白いんですよ!!
それでいてとっても大事!彼らが見えたら外科医はにっこり
彼らに会う為にたくさんのあわあわを切って、切って、切って、ようやく見えるのがふくまくまえしぼう
お腹の中の脂肪だから少し色味が濃くて大きいんですよ
「脂肪といってもどこも一緒だろうから違いわかるわけなくね?」
なんて思ってた私がバカでした
見慣れてくると分かるんですよ、違う脂肪だな、って
また膜もイマイチわかり辛い
ヘルニアって簡単な手術として挙げられますが、実は最高難度なんじゃないかと思うところです
1枚1枚の膜を数え出したら、ゴールまで10枚はあるでしょうし、教科書上には記載されない膜もありますから
そんなの覚えていられないし、実際に手術をみなければ覚えることはできませんから
「ああ、これよくあるんだよね。あともう1枚あるよ」
なんて風にベテラン先生方から指導されて初めてわかるわけです
でもそれも見慣れてくると、「偽物のやつらだ」とわかるようになるわけで
やっぱり面白いですね、宝探ししているみたいで
ベテラン先生つきだと必ずうまく行きますし、これに関してアメリカの何かの論文で手術の仕上がりにベテラン先生が付いていれば大差ないみたいなのもありましたから、安心してできました
ということで、外科の最後は手術出来て、にっこり患者さんにして頂けて幸せでした!
ただその一方で...外科の管理の多くが感覚的、経験的な世界であんまり勉強が出来ませんでした
もう少し内科的な勉強、救急の勉強をしていかねばと最近また思うところで、どこかで時間をとって勉強しなきゃいけませんね
どうも...私が救急で引く症例がどう転んでもアブノーマルなパターンが多いもので
もっと教科書通り素直な症例を診たいものですが...そういう運命なのでしょうかね
さて、次は精神科、緩和ケアと続きます、duty科ですね!
次のタームもその場所の雰囲気に合わせてマイペースに頑張っていきたいと思います!
2年目研修医 佐藤
2019年07月02日