研修医の声

荘内病院オープンホスピタル

先日オープンホスピタルがありました!

市内の高校生が15人ぐらい集まり、お医者さん体験をしましょう、というイベント

私達研修医陣も参戦で、例年はいける人だけいくみたいな感じだったんですが、せっかくのお祭りなんだから全員全参加にしましょうよ、と言うことで研修科の先生方にも協力して頂いて全全になりました

私達が主だって動いたのは、実技とカツカレー

実技としては私達が教える側となって、気管挿管、点滴、聴診の3つを一緒にやりました

去年教えた際、手技みえを用いていましたが何となくやり辛さが

どこまで分かってて、どこまでわかるのかがイマイチなんですよね

理科の実験を何にもなしに説明だけされてやれるわけがないんですよ...

ということで、今年は事前に私が指揮を執って1年目に資料を作って頂く、いや作らせることとしました

「5分で説明できるように」

と、上手いこと大事なとこだけ穴埋めさせる形で作ってね、とお願いしてみて、みんなキレイな資料を作ってくれて

さあ実践だ、となるとなかなか難しさを感じたのではないでしょうか

せっかくの非医療者に教える機会ですからね、自分のトーク力の力試しとして使ってもらいたいなぁと、思ってました

私達が見てわかりやすい説明は、私達以外から見た時わかりにくいことが多々ある

相手の理解度を読み切る洞察力なり、見るポイントを自分なりに知っておかないとERで苦労することばっかりですから

言葉の繋ぎ方なり、間の取り方なり、一般人相手のボキャブラリー、などなど気にするところは一杯ありますからね

一般目線に立つのは、一般のレベルを知らないと難しいもので、ずっと進学校できたりとか、医療者の中で揉まれ続けていると、ただ周囲が優秀な環境にいただけなのに非常識だと言われかねない

色んな人に話して場慣れしてくれば対女子高生向け、ミドルエイジ、高齢者のコミュニケーション術だとか、自分の中に潜んでいる笑わせやすい一面なんかも出せるようになるだろうから、こういった他人に何かを教える場面ってひよっこ研修医である我々には大事な時間だと思うんですよね

昨今の医療ではエビデンスだけでは出来ませんから

地域社会の特性を理解した上での最善を、患者、家族、看護師さんなどなどと協力して模索しなきゃいけません

この際に円滑に情報収集できるコミュニケーション能力をいかにして育むかが課題になるわけで、その為にはひたすら救急をするなり上級医のICを見学するなり、入院患者さんといっぱいおしゃべりしていっぱい笑顔を貰ったりなどが重要となります

その道中で相手に出来ない世代が、若年層ですからね

去年顔を出していたスポ少で対小学生のトーク術は仕上げてきましたから、私も足りないのは幼児のみ

ただ小児科は難しい...

話がそれましたが、オープンホスピタルは私達にとっても学びの場

普段より頭をフルに使って満足して貰えるように頑張るのは自分が強くなるチャンスですから

1年目皆が頑張ってお話してて本当に良かったですね

ただ短いのが...ここの時間もっと長くてもいいと思いますがね、どうでしょう

―――

また、内視鏡手術を体験してみようコーナーでは、私達も一緒になってワイワイ楽しくやりました!

ゲーム世代と私達も言われていましたが、彼らの方がもっとゲーム世代です

3Dで美麗環境が当たり前の時代のゲームで育った方が間違いなく手術上手ですよ

―――

お昼のカツカレーはいっぱいお話しましたね

SHR、久しぶりに聞きました

みんな受験勉強頑張って医学部入って欲しいな

ということで、こちらも楽しく学べたオープンホスピタルでした

2年目研修医 佐藤

PS

ヘリポートいって写真いっぱい撮ったんですが、全部自分の指が入ってました...

スマホも安いやつで画質も悪くてダメですね...

2019年08月07日

研修医

このページの先頭へ戻る