研修医の声
地元民、意外と通じないそんな時
何故だろう、ぜんぜん私に声がかからないドクター出前講座
アンケ表は過去最高に良かったはずなのに...どうも私は呼ばれない
出前講座に必要なのは研修医であって綾小路きみまろではないということでしょうか
あまりにこなれた話ができる自分が憎い、もっと話下手だったらよかったのに...
いや、まさかこれはあれか?自分が話下手になりそうな会場を抑えているということなのか?
荘銀タクトか、荘銀タクトなのか...?ちょっとサインの練習しとかないと...
いつも通り調子にのっている私ですが、対地元民となるとなおさら調子に乗ります
これでもかと方言で喋ってやるぞ、と本来の目的から外れていきがるわけです
笑われることが多い回診での一コマをご紹介
①耳は遠くない、認知症の超高齢者
オーベン「おい、ちゃんとコミュニケーションをとれ。ごはんを食べたいか聞くんだ」
私「わっかりました、まかしてください!」
私「ままくうーがー?ほれ、くいでがー?」
上級医「・・・ままときたか」
どうだい、「まま」は本場だろう、ジモティーだろう?
②耳が遠い、しっかりしている超超超高齢者
オーベン「おい、ちゃんと刺激を与えてこい。生気を分けてくるんだ」
私「わっかりました、まかしてください!」
その前にチューベンがトライ、左側から少し大きな声で。しかし患者さんはちょっと振り向くぐらいの微妙なリアクション。
私「先生、実は左は聞こえないんすよ!耳遠いんで」
ちょっと気合を入れて
私「(大きな声で)あんべどうですかー?」
患者さん「えっ?」
一同「右でも通じてないじゃん。」
私「ぐぬぬ...」
通じていない、通じていないけど...
「あんべ」は本場だろう、ジモティーだろう?
③話し好きなおばあちゃん
オーベン「ちょっと話してこい。時間潰しに付き合ってやれ」
私「わっかりました!お話は大得意です!」
私「こんにちはー私庄内の生まれでのー〇〇出身でー」
患者さん「あ、んだな、あ、そう。あれ、なんだな、あの〇〇の△△の××であのー。あれ、わだしの、あれで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
他の先生も話にいくとこんな感じみたいで、別に私でなくても...
でも地名と名前言ったら完璧に覚えてくれたんで、結果的には本場、やっぱりジモティーだろう?
(たくさん病状説明をしていても尚、上級医で名前と顔が一致していなかったり、声の小さい人、あんまり話さない人としか認知されないケースもあるため、やはりジモティーは有利である一例)
以上、地元民ならではのコミュニケーション能力を使い素晴らしくコミュニケーションが出来ているシーンでした。
山北からくる患者さんも庄内弁通じるし、なんなら庄内出身の人がちらほらいてたりで話すと面白いものですね
2年目研修医 佐藤
2019年10月25日