気付けば着眼点が...

外科ローテ中はボーっとしている時間は無い

油断をした時を狙ってか狙わずか、先生方は必ずといっていいほど私を試してくる

会話中に出た、よく意味の分からない医学用語を得意の知ったかぶりで聞き流そうとすると脇から必ずチャチャが入る

「それ、知らないよね（呆）」

まさか、、、と思うのが普通なのだろうが、私は最初からそれさえ読んでいた

「・・・ばれました？（照）」

すかさず私は、すっとぼけの振りをして口にする

・・・顔にはあまり出ないはずなのだが、完全にばれているらしい

外科医の目をごまかすだけのトーク力も、空気間も、私はまだ備えていない

私が備えているのは、酔っ払った相手を少し楽しませそれ以上に私が楽しむこと、それだけだ

シラフの私がボーっとしている瞬間を、先生方は許してくれないと言うのだから私もなるたけボーっとしないで考えるようにしている

よく「自分だったらどうするか」「その意味は」なんて考えろと言われるのだが、それも最近板についてきた

何をするにも考察が入るようになってくる

これは病院を離れてもその通りで、それがコンビニでも、スーパーでも、飲み屋であっても、どんなときどんな場所であっても私は油断をせず洞察力を発揮する

ファミマで最短ルートで購入を済ませる手順の考察は既に完成形だ

レジに買い物かごを置いた後、まず私はファミマTカードとiDカードを用意する

会計の時間になればまず先に二枚のカードを店員の視界に入れる

先に二枚見せられることは店員としてもあまりないから、二枚を見せてきた瞬間に「二枚を見せてくる客だ」と想起させることが出来る

そしてファミマTカードを手渡し、カードリーダーに通した後先に受け取る

これが一番のミソだ

先に受け取らずに、次にiDカードでの会計を済まそうとすれば、その間店員は袋詰めが出来なくなる

先にファミマTカードを受け取ったことで、次に「奴はiDを使おうとする」という意志表示となる

事前に刷り込ませた効果がここで効いてくるわけだ

そして無言でiDカードを自分の顔の近くまで上げて使うアピールをする

すると向こうは視界にiDカードと私の顔が同時に入る

これにより更にiDカードを使う人だという認識を強め、万が一にも他の電子マネーを使う人間であるという誤認がなくなる

そしてiDをリーダーにかざす

iDは読み込みに3秒程時間がかかる

その隙に店員に袋詰めする時間を稼ぐ

最後にレシートを貰う頃には私もちょうど財布に二枚のカードを収め、左手を差し出す頃になる

そして少しレシートを見た振りをして、ダストシュート

この手順は最短最速、iD＋ファミマTカード持ちで私よりも早くファミマを去れる人間は居ないだろう

しかして理論上の最速はポイントを無視してiD払いのみにすること、もしくはよりポイントがつくファミマTカードにTマネーチャージだろうか

値段を気にしてしまうなら、いっそスーパーとか自炊とか、自分で安く買ってきたのを持っていくのが最適だろうが...そんな元も子もない話はやめておこう

ファミマのおにぎりが最近美味しい、結局はそれが全てな気がする

明日もiD＋ファミマTカードの最速手順で、これに出来ることなら「おにぎりあっため」を交えて、より難度の高い買い出し方法を模索したい

あったかいご飯がまってるぞ

2年目研修医　佐藤

PS 次回はマイブームのお経ネタを書いてみようと思います