研修医の声
じじばば言語講座
最近忙しすぎてブログを書きたいなぁと思っても瞬時にネタを忘れてしまい、加えて時間が無くて全く書けなくて本業をどこか忘れてしまいがちな佐藤です
鶴岡の気候は徐々に冬へと差し掛かってきたと実感する今日この頃
外に出れば寒くて鼻水たらしーの、歩いていこうと外に出たのにすぐに車へと逃げ込んでしまう
またも増量が進んでしまう...髪を伸ばしてごまかしていた筈の顔の輪郭も一度切ればごかましきれず
「太ったの」
この一言があっさり飛んでくる始末
大丈夫です、体重はきちんと維持できています、しっかりとちょいメタボを保っていますよ
自信を持って言えますね
「あついしぼう」というとくせいもどうも寒さには勝てないものだから考えようですな
季節の変わり目を感じるのは、何も寒さだけではなくて
鶴岡でお医者さんをやって二年目ではあるけども、患者層の変化でどうも冬の到来を実感する
AMIやらイレウスやらがやたらと増えてきているような印象も
高血圧に起因する病気もちょいちょいひかされてます
ANSギアチェンジ失敗
ってやつも多く見えます
そろそろ整形外科も忙しくなってくるのではないでしょうかね
荘内病院が緊急で忙しくなる時期ですよ...夜しっかり寝たいですが
そんな私も久しぶりに土曜の午後がお休みで、じじばば宅に遊びにいきました
こたつに潜って、じじばばの口げんかを聴いているのまた一興ですからね
その時の一節を
ばば「ほれ、タイヤ交換したが?」
佐藤「え、まだだー」
ばば「な、なんだどって!?」
※ 鶴岡では雪が降ると予報が出た瞬間には変えていないと無法者と思われる。鬼の首をとったかのようなオーバーリアクション
佐藤「そのうぢのー」
ばば「んだがー。あ、高安だ高安!!!!!!!」
じじ「きんなまげだっけんね」
※ 娯楽はテレビ、夕方はNHKがじじばばの鉄板。相撲ネタはどんな患者さんにも響くし、じじばば宅でも同様。誰がどんな相撲をするだとかやたら詳しい。戦績も意外と覚えている。それは、小学生の時ポケモンを覚えたときのようだ。
ばば「きんなまげだがらのー。今日はかでよ。かで。かで。」
ばば「ほれ高安、負けんな負けんな、ま げ ん な ! ! あーーーーー」
※ 高安が差しこまれ、土俵際に近く追い込まれる
ばば「あーーーーーー負けた負けた負けた」
※ まだ負けていない。なんならまわしをまだ持っている
ばば「負けた―――――――おっ?おぉー?おおおおおおおおおおおおおおお」
※ 盛り返したらしい
ばば「ほぉーーーーーーーーーーーーっ、あーーーーーーーーーーーー逆だふぉーーーーーーーーーー」
※ 逆だふぉってなんだよ
ばば「逆勝ちだ。・・・・意地みせたな」
※ なんだよ逆勝ちって、逆転勝ちを略すとそうなるんか。そして最後のセリフはなんだ、誰目線だ。格上か。年上ではあるが...
ばば「あれ、タイヤ交換したが?」
昨日の高安は覚えられて、なぜさっきの話は覚えられない・・・それ逆だよ
この試合に関しては全くみてはいないのだが、リアクションだけで戦況がわかる、全く稀有ではないよくあるシーンだ
年よりのリアクションとか感性って、やっぱり独特だなぁ
また、言語もなかなか
「かきくれ」
と言えば、時期的にも場所的にも、庄内柿をまず連想する
柿の木はどこの家でも持ってるし、食べ過ぎて腸の具合を悪くする人もいるぐらいこの地方ではメジャーだから、「かき」とくれば柿
ただ私も寝ぼけ眼だったのだろうか、
「かき」のかにアクセントを置いて話してしまう
すると
ばば「かき・・・?かぎぃーが?」
・・・んだわ
柿の意味での「かき」はアクセントを後半に置く
きの方が大きく発音しなきゃつたわならない
だけど迂闊に、牡蠣の方の「かき」で話してしまい反省
改めて、「かき」と後半にアクセントを置いて話してみるも
ばば「あ、かぎぃーの」
・・・じじばば世代には、アクセントだけでは足りない
より間違えにくい修飾を付けないとダメみたい
濁音として「ぎ」、そして「ぃー」は必須
ただ、これだと鍵と柿のアクセントが同じで分かり辛くなってしまう
どちらも「ぃー」が入ることが多いから、実際は鍵の方は「ぃー」のみ、柿の方が「ぃー」と「ぇー」を合わせたような音を入れる
こうすると絶対に柿を間違わない
間違わないけど...どこの家のじじばばもこうなんですかね?
ちょっとよくわかりませんね
現場の声を聴いてみたいし、その筋の人教えて下さい
地域性ありそうな感がプンプンしますね
2年目研修医 佐藤
2019年11月17日