研修医の声
鶴岡グルメ2年間堪能の結果
地元であり、夜の街には繰り出したことのなかったここ鶴岡での2年間
数えてみれば行った居酒屋・ラーメン屋・定食屋などなどの合計は150近く
これだけで食レポブログ書けますよね...
外科研修時は土日休みをもらったのも出張のみで、数えれば9か月は連続出勤だったわけですからね
そんな私のストレス発散は飲みに行くほかありません、金土は大体が飲みでした
youtubeでは予算3000円縛りで鶴岡食べ歩きしているようでしたが、私はもはやノーカウント。
強気に飲みに行き続けました、体を壊さないように
これだけ行けば鶴岡グルメの傾向というのが見えてきます
荘内病院に訪れる学生さん、研修医に向けて少し特徴を語ってみようと思います
①大概どこでもおいしい
ほぼこれが全て
おいしくないところなんてないですよ
山形市だと結構外れ引かされてるんですが、どうもこっちは素材に気合が入ってるとこがほとんどか美味しいとこばっかり
ただ高めの価格設定のお店ではおいしいはおいしいけど、同じレベルで他のお店で安く出してるところあるんだけどな...というところはザラにあります
全ての居酒屋の料理の腕を均等に測れる物差しなんてないですからね、ましてや地元に長く住んで、ずっと食べなれて作りなれてる地物を扱うともなれば、お店の格とか評判なんかじゃ料理人の腕は評価できませんしするべきじゃない
ずっと鶴岡に住んでいて、地物を知っている私がお金にものを言わせて食べ歩いた感想がこれです
地元民が好きな味が、どこのお店でも食べられるのが鶴岡です
それも色んな食材があって、四季折々で変わるものだからなおさら店によって色々変化があって面白い
・・・まあ当たり前の話を並べてるだけかもしれませんがね。鶴岡だけにはとどまらないお話でしょう
②評価を考察すると...
人のうわさとか、人の感想とか鵜呑みにしてると大概損する
共感性が高い人や素直な人ならそれでいいんでしょうけどね
私なんかは特徴聞いてハマらなかったら、もう行こうとも思いませんから
研修医間、上級医間、看護師間での評価や、その人の年代や目的なんかも参考に「何がお勧めなのか」を考えるのは大事ですよね
私であればいくらおいしいと言われても飲み放題押しのお店や、日本酒が少ないところにはいこうとは思えません
何せお酒の味がわかる人のお店は、なんでも美味しいことの方が多いですからね(と言っても、要領を得ないウンチク垂らされるのも癪ですが...)
・・・まあお酒飲みたいだけなんですが
とにかくおいしいお酒を飲み比べたい!という先生が推すお店はどこも当たりだった印象が強いですね
一方で地元在住の人が推すところは五分五分な印象も...結局は地元民が「おいしい」と思うのは、地元民向けの味付けになっているか(勿論家で出てくるものがあるというわけではなく)、家で作れない・食べられないもの、である傾向が強いですね
食べなれない新しい味だからおいしく感じる、と
週1でのみに行ってる側からすると確かに三か月に一回とかならおいしいだろうけど、食べなれてて別に食べたくないなぁ...と
要はこれもまた逆ですよね
地元民が食べなれているものは、非地元民からすれば特別においしい、ということ
こればっかりは主観ですからね。
私なんかは田んぼの中で高校生まで過ごしていましたし、おすそ分け文化の最前線に生きていましたから、地元のおばあちゃんごっつぉはもう日常的に食べなれすぎていて別に新鮮さを感じません。
食べておいしいのは当たり前なんだから、納豆ご飯を食べる感覚で惰性でいつもあれば食べます
こう書くと鶴岡で地元食材で一般家庭料理を出していても流行らないのでは?と思ってしまいますが、余裕で流行ってるところがいくつもあります。
何かしらの他の強みを持っていることがほとんどですから、納得いきますし大概はそうした家庭料理を食べたくても食べられない社会的背景を持つ人がヘビーユーズしていることもしばしば
・・・少し寂しく見えてしまいますが、これこそ商売ですからね。かかりつけ居酒屋は家庭料理が定番なんでしょうよ。
かくいう私は、めんたいこ、白菜orキャベツと塩昆布の漬物、チキン南蛮、分厚い刺身があるところが大好きです。
普通には頻繁には食べないものですよね
自分に合う居酒屋選びをする際には、自分の好きな食べ物、いつも食べたいものが間違いなくあってよさそうなところ、もしくは自分と同じ趣向の人を探すのが良いのかもしれません
③生活圏の調査は大事
かかりつけラーメン、かかりつけ居酒屋を持つ際にその人の生活圏は大いに関わってきます
医師公舎にいる分にはタクシー1000円以内なのも相まって、昭和通り、銀座通り、駅前の全てが圏内ですから、いろいろなところを行けるわけです
しかして、生活圏が家の周りで完結してしまう方の場合はおすすめする場所は「たまたま行った生活圏外のお店」であるか、「家のすぐ近くの何度も気軽に行くお店」となってしまうことが多々ある。
これはその実なかなかに危険
かかりつけ居酒屋が家の近くの場合、その人の食べなれている無難な味がそこに設定されてしまうがために他と比べることも少なく、最も主観的評価になりすぎてしまいます
鶴岡クオリティでどこにでもあるようなおいしい焼き鳥屋なんかは、自分の生活圏と異なる地域に住む方に勧められても、わざわざ行くほどの価値が無いこともあるかもしれません
そうした方がたまたま外に出ておいしい!と言ったとしても感動できないかも
先ほどと同じようなことですが、同じ圏内の人のおすすめを聞いたほうが無難やもしれませんね
④おいしいところの共通項
料理もお酒も整っていておいしいところは、大概の場合以下のお酒が置いてあります
・栄光富士の非ふーしゃ販売品
・はくろすいしゅ
・大山
・和田来/俵雪のいずれか(両方あればポイント高い)
上記お酒から三種は必ずあります。生酒、新酒があれば尚ポイント高い
また、小瓶で恋の川があれば、それだけでポイント高いです
恋の川は私大すきですが、なかなか置かれてないですね。
以上、偏見バリバリの考察でした
私がいろいろ行った中で、何度も行きたいと思ったのは
彩鶴Bar、銀、隼、潮彩、清次郎、さしみーや、三鷹、天金ですね
この並びを見たら上での語りもわかるかと思います
来年からはもうこんなに外食行くことも無くなるんだろうな
それでも別に未練が無いです
それだけ楽しめた鶴岡食文化でした
2年目研修医 佐藤
2020年03月28日