研修医の声
ドクターG・徳田安春先生来院 2019
昨年記事 ドクターG・徳田安春先生来院
今年もこのいらしてくれました!ドクターG監修、徳田先生!!!!!!
研修医が最初に勉強する本の多くに先生の名前がありますから、超有名人で憧れの先生ですよ
はるばる沖縄から飛行機で、
「鶴岡近いですよ、たったの四時間ですから」
と言ってくださりましたが...確かにそうかも、鶴岡から新潟経由で鉄道で行こうとしたらそのぐらい
鶴岡から東京に行く感覚で沖縄から鶴岡にきてくださるとは、懐の広さたるや言葉に表せません
昨年同様に、お昼ごはんを一緒に食堂で食べながらおしゃべり、なんといいますか気の良いおじさんで著明だけに強そうなイメージを持ってるのにこれだけ親しみやすいと、こっちも身構える必要はないんだな、とゆっくりできますね
しかして、最初にご挨拶した時に感じたオーラたるや...あれだけの雰囲気を放てる先生にはなかなか会えないと思いますよほんと
はてさて、勉強会パートも昨年同様に荘内病院と日本海病院の研修医合同で、荘内病院研修医から症例提示を二例してそれをディスカッションしていくスタイルでした
sskくんの延髄内側症候群、kydくんのまさかの病気オチの二例
昨年は私とFとで2人とも不明熱被りしてしまいましたが、今年は上手くばらけてくれて、昨年よりも徳田先生のすごみがわかる内容になりました!
鑑別診断をすすめていくのに、身体所見の理解と解剖学へと帰納しながらズバズバ当てていきます
絞られた状況下でsskくんの症例の病態のほとんどが読み切られ、kydくんの症例ではまとめた本人以上に症例を理解しているほど
失神、意識障害の鑑別の考え方は鮮やかで、どんな本を読むよりも先生に教えて頂いた方がいいと断言できる程
こうした超一流の先生の元で学べるとあれば、そりゃ人も集まるだろうな、と
しかして、そんな先生に発表した荘内病院の1年目2人も、よくできました、と褒めて頂きました!
sskくんに至っては「こんな研修医はみたことない!本を出そう!」と(冗談半分ではありますが)絶賛!
嬉しいですね!
その後、看護師さん向けに身体所見の取り方の勉強会を開いて頂き、ERのMさん曰く「凄く勉強になった。明日から使える」と。身体所見は誰でも取れますし、取ればとるほどうまくなっていくものですから、ERの看護師さん達が意識高く身体所見を取ってくださると本当に助かりますからね
呼吸数や呼吸様式なんかはとりわけ大事ですし、トリアージなんかでも生きますし
(・・・欲を言えば、ただ呼吸数だけ書くんじゃなくて、努力様か否か、陥没の有無、肋間筋の運動、口すぼめ、なんかもあると尚いいかもですが...私が楽したいだけですかね)
かくして楽しく勉強した後に、徳田先生を囲む会へ
先生の先輩であるO先生もきてくださって、めちゃくちゃ面白い会になりました!
沖縄あるある、の話を教えて頂いたり、アンサーとして鶴岡あるあるのクラゲ、岩ガキや山形あるあるのアルコール遺伝子に関してだったり、医学ネタで盛り上がりました
ろくに頭が回らなくなってきてから、即席ドクターGも開催
「症例:17歳女性の胸痛の鑑別診断は?」
O先生が女子高生に成りきって、問診・身体所見を尋ねながらの鑑別シミュレーション
二年目だからこそ「あれかな?」と出てくる疾患もあり、これまた楽しい
なんだかんだ色んなの見れてるから、以前見た20代男性の不明熱でER鑑別に苦慮したリンパ腫疑いを想起しての血液疾患、仮病の見抜き方で学んだ「恋煩い」による身体表現性疾患などが頭によぎりましたが、やっぱり私アホですからね、後者に違いないと思ってしまいましたよ
しかし、病院でのER診療と診療所での限られた資源の中での診療では性格が違いますもの
どっちにしろ恋煩いでしょ?としても、病院で何もせず放置であれば緊急性のある血液疾患を見逃し予後悪化しますから、検査で除外する前提での恋煩い疑いになるわけで
診療所だと検査が出来ないにも関わらずいきなり恋煩いとしたら、外れたらそれこそ見逃しますからね
常に危ない疾患を念頭に置いて、それを拾い上げるための診療技術・知識を磨いているとなると、診療所での診療経験ある先生の方が印象派の「鋭い目」を持っているようです
徳田先生もO先生も色んな場所での、色んな規模の病院での診療経験をお持ちですから、言う言葉も深く、重みがありますね、勉強になります
O先生の勉強会も開いて頂けたらなぁ、と思うところです
そんなこんなで、夜まで楽しく勉強会をできました!
先生も鶴岡を楽しんで頂けたようで何よりです
来年も来ていただける?ようですから、みんなが楽しい勉強会になって欲しいものです
2年目研修医 佐藤
PS
徳田先生も参加され、勃発的に行われると噂される、ビーチで大人たちが裸になって身体所見を取り合う怪しいイベント、ぜひとも次回開催時は荘内病院の研修医の誰かしらにいってもらいたいものです。きっと勉強になることでしょう
・・・夜中まで飲み会あるらしいですから、それが楽しそうってのが本音ではあるんですがね
2019年09月10日