呼吸サポートチーム(RST)
呼吸サポートチームとは?
患者さんの早期回復のために、呼吸療法の専門スタッフによる、人工呼吸器管理、栄養管理、リハビリテーションなどをチーム医療として行うため、2009年に発足しました。主治医と連携を取りつつ、人工呼吸器の適正・安全な使用だけではなく、人工呼吸の期間の短縮と予後の改善を目指しています。
2020年度メンバー紹介
活動内容
- ラウンド(回診)→平日毎朝8時から多職種によるラウンドを行います。早期に人工呼吸器から離脱できるように、人工呼吸器の管理を行います。必要に応じて気管支鏡や気管切開術、輪状甲状靭帯切開カニュウレの留置なども行います。
- 講演会→院内、地域に向けた呼吸療法に関する学習会を1回/年開催します。講師はRSTメンバーを中心に、院外から招待して開催しています。
- 症例検討→チームで介入した症例を毎月の会議の中で検討会を行います。効果的な介入ができた点、改善すべき点を検討しています。
- ケアの標準化→院内の呼吸療法が統一して行えるように管理マニュアルやチェックシート、テンプレートなどを作成しています。
- リンクスタッフの支援→各入院棟にはRSTリンクナースがおり、それぞれの部署における呼吸ケアの中心的役割を担います。リンクナースの教育や連携を通してスタッフの育成を行います。また困難事例や入院棟で開催される学習会の支援を行っています。
ラウンド風景
活動報告
1. 講演会(直近3年間)
・平成29年2月10日(金)参加123名
「かんたんな胸部画像のみかたと血ガスのはなし」
呼吸器外科医 正岡 俊明
新潟大学医歯学総合病院高次救命災害治療センター助教 星野 芳史 先生
・平成30年2月27日(金)参加108名
「酸素療法について」
山形大学医学部救急医学講座 准教授
山形大学医学部付属病院 高度集中医療センター 助教 小野寺 悠 先生
・平成31年2月27日(金)参加51名
「呼吸管理の基本」
新潟大学医歯学総合病院高次救命災害治療センター助教 星野 芳史 先生
「これはまずい!呼吸の観察とポイント」
集中看護センター 看護師 佐藤 慎吾
講演会風景1
講演会風景2
2. 学会発表(直近3年間)
・平成26年7月20日 日本呼吸療法医学会学術集会(秋田)
演題名:「地方基幹病院における連日介入の成果」 発表者:三浦 良哉
・平成27年5月23日 日本集中治療医学会東北地方会(福島)
演題名:「脳低体温療法プロトコル導入に向けた試み-A病院ICUスタッフがプロトコルに求める内容の抽出-」
発表者:三浦 良哉
・平成27年7月18日 日本呼吸療法医学会学術集会(京都)
演題名:「挿管患者の鎮痛に対する看護師の意識調査-鎮痛スケールBPSを導入して-」
発表者:佐藤 慎吾
・平成28年6月25日 日本集中治療医学会東北地方会(仙台)
演題名:「A病院集中治療センターにおけるVAP予防の取組みとその成果~RSTとの協働~」
発表者:三浦 良哉
・平成28年7月17日 日本呼吸療法医学会学術集会(名古屋)
演題名:「上気道狭窄症例に対する輪状甲状靭帯切開カニューレからの高流量酸素療法の経験」
発表者:正岡 俊明
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今後の展望
人工呼吸中の期間を短縮し、予後の改善を目指し、適切で、良質な呼吸ケアを提供することを目指して活動していきます。