栄養科の業務について
栄養科では、患者さんの病状や嚥下機能に即した食事を提供しており、入院棟担当の管理栄養士と入院棟スタッフが連携をはかりながら、きめ細かな食事対応をしています。
また、入院・外来の患者さんへ治療に合わせた食事の進め方や調理法について、管理栄養士が栄養指導を行っています。
チーム医療活動
NST(栄養サポートチーム)、褥瘡予防対策チーム、緩和ケアチームなどのチーム医療活動に力を入れています。対象患者さんの回診や症例検討を行い、栄養状態の改善を図るほか、院内外の学習会や学会参加・発表など、知識の向上に努めています。
施設認定
- 日本病態栄養学会、日本栄養士会認定 がん病態栄養専門管理栄養士 研修実地修練施設
職員
- 管理栄養士8名(うち会計年度任用職員1名)
- 委託職員 24名(管理栄養士6名 栄養士7名 調理師8名 調理員3名)
専門資格等保持者
- がん専門管理栄養士研修指導師 1名
- がん病態栄養専門管理栄養士 1名
- NST(栄養サポートチーム)専門療法士 3名
- 臨床栄養代謝専門療法士(がん専門療法士) 1名
- NSTコーディネーター 1名
- 病態栄養専門管理栄養士 5名
- 静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士 1名
食事について
病院の食事は、医師の指示により患者さんの病状に合わせた献立をおいしく安全に調理し、ご満足いただけるよう提供しています。
種類
常食や全粥食、エネルギーや塩分・たんぱく質などを制限した食事、術後食、検査食などがあります。
時間
朝食 : 8時、昼食 : 12時、夕食 : 18時
入院棟へは、保温保冷配膳車で温かいものは温かく、冷たいものは冷たくしてお届けしています。
場所
病室または入院棟の食堂で召し上がれます。
特別献立
赤ちゃん誕生時のお祝い膳や、正月・節分・ひな祭り・こどもの日・天神祭り・創立記念日・クリスマスなど季節の行事に合わせた、変化のある食事をお出ししています。
出産お祝い膳
ひなまつり
こどもの日
創立記念日
七夕
天神祭
選択メニュー
常食・全粥食・やわらかごはん食・さわやか食、妊産婦食の患者さんを対象に、好きな料理を選ぶことができる2種類のメニューをご用意し、毎週木曜日・金曜日・土曜日・日曜日の昼食と夕食は、選択メニューを行っています。
選択食A
選択食B
栄養指導について
医師の指示のもと、食生活や生活スタイルに合わせたアドバイスを入院中・外来時に行っています。
個人指導
随時
集団指導
その他事業について
クリニカルフード事業
当科では令和5年からおいしさや安心・安全を大切にしながら、物価の上昇や働き方改革など社会の様々な変化に柔軟に対応しつつ、持続可能な病院給食の提供に取り組んでいます。治療の一環である食事を地域の食資源やネットワークを活用し、よりおいしく、特色や魅力あるものとして地産地消メニューの提供を進めています。
「ヤマダイミズアブプロジェクト」への協力
「ヤマダイミズアブプロジェクト」は、山形大学農学部の環境プロジェクトです。
大学構内で捕まえたアメリカミズアブの幼虫に、食品廃棄物(以下、食品残渣)を餌として与え、育った幼虫は飼料に、フンは肥料になります。
通常、1トンの食品残渣を焼却すると、約2トンの二酸化炭素の排出すると言われていますが、ミズアブの餌として処理することで、二酸化炭素の排出を大幅に削減することができます。
栄養科では、SDGsの取り組みとしてこのプロジェクトに賛同し、病院食の調理の際に出される「野菜くず」を提供しています。
令和5年度からは、当院から出た野菜くずを山形大学農学部で資源化し、庄内農業高校で野菜として生産したものを病院食で提供するという、資源循環サイクルを行っています。
○実際に提供された献立